最近ではワークステーション用電源や静音ファンなどPCパーツ関連でも有名になりつつあるミネベアから、Intelの提唱するSSI EPS12Vに対応する電源「SD025A460NSW」が登場した。販売を始めたのはUSER'S SIDE本店で価格は2万3800円。電源容量は460Wだ。
現在ワークステーション用の電源には、TynaやIwillのXeonマザーで採用される "WTX-PS2規格"と、Supermicro社のサーバー・ワークステーションマザーで採用される "SSI EPS12V"の2種類があり、この他Tyan「ThunderK7」などの専用電源もある。ミネベアの電源というとThunderK7の専用電源、WTX-PS2電源のメーカーという印象があったが、SD025A460NSWが登場したことにより、ワークステーション用マザー電源でのラインナップを完成したことになる。
ところでミネベア製電源と言えば、分かりにくい、というか覚えにくい型番が特徴的。店頭でも型番を指名して買う人は少なく、大抵は「○○マザーに対応する電源」とマザー名を挙げて買い求める人が多いようだ。
実は今回登場したSD025A460NSWはThunderK7の専用電源である「SD025A460WSW」の兄弟モデル。最後の型番がNSWならSSI EPS12V規格、WSWならThunderK7用というわけだ。この2つはどちらも「GM460WTXW01SSV」というシリーズ名であり、SDD~で始まる型番が実質的なモデル名となっている。以下に今まで登場しているNMB電源をまとめてみた。
MODEL No. | PART No. | 対応する規格(代表的なマザー) |
---|---|---|
GM460WTXW01SSV | SD025A460WSW | Tyan 「ThunderK7」専用 |
GM460WTXW01SSV | SD025A460NSW | SSI EPS12V (Supermicro 「P4DCE」など) |
GM430WTXW01SSV | IT002A430WSW | WTX-PS2(Iwill 「DP400」など) |
ショップによっては「GM460WTXW01SSV」と表記している場合があるが、この表記だとどちらに対応するのか分からないため、購入する際にはラベルの「PART No.」を確認するか、店員に直接確認した方がいいだろう。
コネクタ構成は、SSI EPS12Vのメインコネクタ(24ピン)、プロセッサパワー(8ピン)の他に6ピンのコネクタが装備されている。この6ピンのコネクタはATX Optionalで用意される規格のものなのか、それとも全く別のパワーコネクタなのかは現時点では不明。なお4ピンのプロセッサパワーコネクタは用意されていないため、Pentium4用電源として使用できない点には注意したい。
SD025A460NSWの登場によりSupermicro社製マザーでの電源選択肢がまた一つ増えたことになる。今までは比較的入手のしやすいSupermicro(Ablecomブランド)のSP4200RP(420W)が最大容量だったが、これを40W更新し460WというのはRAIDなど大量のハードディスクを搭載する人にとっては嬉しい選択肢と言えそうだ。なおミネベアのウェブサイトには550Wモデルも掲載されており、こちらの登場も気になるところである。
【関連記事】