Xeon用電源としてはスタンダードな規格になりつつあるSSI EPS12Vに対応した電源ユニット「EX-520TS」が、TORICAブランドの静穏電源シリーズ「Sei(静)」OEM元として知られるTopowerから登場した。
コネクタは24ピンのSSI EPSに加え、Pentium 4用マザーボードなどで使用できるATX12Vコネクタ、そしてXeon用プロセッサパワーの8ピンコネクタが装備される。24ピンコネクタはATXと互換があるため、通常のPentium 4マザーボードでも使用可能 |
これまでSSI EPS12Vに対応する電源はSupermicro製品やミネベア製品など数種類が選択肢となる程度だったが、これらはともに容量400Wクラス。対してEX-520TSはその名のとおりXeon用電源としての最大容量を更新する520Wを確保したのが特徴だ。また最大容量を更新するだけではなく、静音がうたい文句となっているのも大きな特徴と言えるだろう。しかも筐体はアルミ製と、最近の電源トレンドがふんだんに取り入れられている。
ファン回転数変更スイッチ。そのすぐ脇にはサービスコンセントも用意される。115/230Vの電圧切り変えスイッチはなく、AC電源は88~250Vまでを自動で検知するもよう |
静音とうたう理由は、ファン風量を切り替えるスイッチが背面に装備され、好みに応じて手動でファンコントロール可能となっている点にある。ここから“Low”“Mid”“Auto”の設定が可能で、詳細こそ不明ながら、Low/Mid設定時は設定に応じた回転数に落ち着くようだ。またAuto選択時には内蔵のサーマルセンサによって自動ファンコントロールも行われ、パッケージや本体に貼られたスペックシールに印刷されているグラフによると最低回転数は10℃以下時で約1000rpm。30~40℃時で1500~2000rpmとなっており、8cm角ファンとしてはかなり静かと言えそうだ。なお、吸排気どちらのファンの回転数がコントロールされているのかはわからない。
吸気ファン。吸排気ともに8cm角だ |
本体に貼られたシールに印刷されるスペックとファン回転数推移グラフ |
ちなみに最高回転時は2500rpmとなっており、この回転数でようやく標準的な8cmファンの回転数となる。ちなみに従来のXeon用電源であるSupermicro(Ablecom)の「SP401-RA」では吸気ファンが3000rpmで騒音レベル34dB、排気ファンが2400rpmで26dBの固定。
パッケージに記載される対応マザーボード一覧 |
価格はUSER'S SIDE本店で2万7800円、高速電脳で29800円。これまでのXeon用電源と比べると若干割高ではあるが、容量と静音というアドバンテージを考えれば妥当なところに落ち着いているとも言えるだろう。なおTWOTOP 秋葉原本店でも入荷を確認できた。
【関連記事】