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目指せ、ゲーム業界!

2002年04月10日 21時15分更新

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街
※写真はイメージです。実在するメーカーとは関係ありません

 4月。
 僕は毎年この時期になると、自分が社会人になったばかりの頃のことを思い出す。何も知らなかったあの頃、僕は幸せだった。そしてそれから数年後、僕は不幸のどん底を経験した上で、今は不幸の中の下から2番目くらいにいる。学生の頃の友人の中にはすでに立派な社会人として幸せな家庭を築いてる裏切り者もいる。一体僕の何がいけなかったのか? そんなことをふと考えていると、就職活動をしていた頃のことが思い出されてきた。

 そう、あれは僕が苦労して何とか大学4年に進級が決まった頃だ……(今回も回想モードへ)。



大学4年の春で残り単位40!どういった就職活動をするべきか?

 当時、僕は悩める子羊のごとく悩みまくっていた。4年への進級こそできたものの、3年終了時での残り単位数は約40。4年時に登録した単位を8割ゲットすれば卒業は不可能ではない。しかし、3年までの実績で僕のゲット率は約4割。これが打率であればあのイチローさえも上回っている驚異的な数字なのだが、残念ながらこれは野球ではない……。5科目履修してやっと2科目分の単位がゲットできるレベルでは、卒業の可能性はかなり低いと言わざるを得ないのである。周囲の友人からは恐らく「最も留年に近い男」、もしくは「最も卒業から遠い男」と陰で言われていたに違いない。って、真正面から思い切り言われていたか。

就職活動
春になると、着慣れないリクルートスーツに身を包んだ若者がそこかしこで見られるようになる。※写真はイメージです。いかなる個人、法人とも関係ありません

 そして迎えた大学4年の春。多くの同級生はとっくに就職活動をスタートしていて、なかにはもう内定の出ているヤツもいた。自宅にも某リクルートから膨大な量の会社資料が届いていた。しかし僕には単位がない。「だけどー僕にーはピアーノがーないー♪」ならまだ多少マシなのだが単位がないのは深刻である。もし頑張って就職活動をし、超一流企業に内定しても、後期試験の結果、留年が決定したとすればそんなに悲しいことはない。僕は無駄な努力は大嫌いだ。……しかしある時気がついた。

「僕が超一流企業に採用される可能性は非常に低いのではないか?」

 その通りである。卒業さえもギリギリで怪しいうえに、特殊技能も得意技もなく、もちろん英語もしゃべれない。親のコネなどあるわけない。この僕がそんな大企業にたやすく内定をもらえるわけがないではないか。なんだそうか。安心して(?)、とりあえず僕も就職活動、略して“就活”に参加する覚悟を決めたのだった。



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