クロック表記からモデル・ナンバーへの移行、最速クロック2.2GHzの登場など、2001年は新しいフェイズへと移行した“GHz年”だった。そんななか、地味ながら着実にクロックを上げてきたVIA C3も1GHzを視界に捉えた。VIA C3-933MHzの展示が一部ショップで始まっている。
C3-933MHzのコアは“Ezra”。これまで登場したC3-800AMHz、866AMHzともに公式発表がなかったEzraコア版C3だが、今回VIAが15日の発表でC3-933MHzを「Ezraコア3つめの製品」としているため、さかのぼって800AMHz以降のC3はEzraコアだと証明されたことになる。なおC3のロードマップには1GHzを目指すコアとして“Ezra-T”と呼ばれるものが2002年初頭にかけて登場予定となっているが、今回の933MHzはEzraコアであるため、933MHz版に技術的な目新しさは特にない。64KB/128KBのL1/L2キャッシュ容量にも変化はなく、FSB 133MHz(7倍動作)、VCore 1.35Vという仕様もこれまでどおりだ。
C3-933MHzの展示を開始したのは高速電脳。同店によると、1月中旬にもリテール版とバルク版がほぼ同時に、1万円を下回る価格で登場する予定とのことだ。ちなみに今回のC3-933MHzは866AMHzと違ってはじめからEngineering Sampleであることを示す表記“ES”の表記がなく、このまま製品として販売できそうな製品。なぜ展示品がES品でないのか、そもそもなぜ933MHzになって突然ESの表記がなくなったかなど、VIAらしいアバウトさに起因するナゾは今回もついてまわっている。
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