9月に“ママの味”がしそうな缶入りC3-800AMHzの登場をお伝えしてからというもの動きがなく、その缶入りモデルすら市場から姿を消し、入手性が悪くなっていたC3。そんなC3の動作クロックが久しぶりに高められた。C3ファミリ最速となる866AMHzが、やっぱり今回も缶入りリテール版として店頭に並んでいる。
冗談のような製品説明ももちろん健在。というより、パッケージ自体はC3-800AMHzのとまったく同じものだ。内部構造もこれまでどおり |
登場から数カ月経つものの、未だに詳細情報がVIA(VIA Technologies)のウェブサイトに上がっていないという曖昧な状況にあるC3-866AMHzだが、先に登場したC3-800AMHzと同様、0.13μmプロセスルールで製造されるEzraコアを採用したCPUと判断して間違いないだろう。駆動電圧1.35VはC3-800AMHzと同じで、単純にC3-800AMHzの上位クロック版に当たると思われる。FSB 133MHzの6.5倍動作で、キャッシュはL1/L2がそれぞれ128KB/64KB。
賞味期限表示代わりに缶の底面に貼られたJANコードシール。ここにも「Ezra」の文字が見える |
VIAのウェブサイトによれば、このC3-866AMHzが現行のEzraコア版C3最高クロック。また、かなり前後するため100%信用することはできないものの、公開されているC3のロードマップによると、最終的に1GHzに到達する新型コア“Ezra-T”版C3が年末から2002年初頭にかけて登場予定となっており、世界で2番目に0.13μmプロセスを採用したEzra版C3はもうまもなく姿を消しそう。それだけに、往年のサイリッカー(WinChipper?)なら今回も見逃せないアイテムとなりそうだ。価格はOVERTOPで7280円。なお同店では、C3-800AMHzを再入荷(6680円)したのをはじめ、従来モデルであるC3-750MHz、CyrixIII-700AMHzの缶入りモデルもそれぞれ5580円、4580円で新入荷している。「VIAだけに、次の入荷がいつになるかはまったくわからない」(同店)とのことなので、缶入りモデルを狙っていた人は要チェック。
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