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PCMCIAスロットに光出力も!機能テンコ盛りの薄型Pentium 4ベアボーンが年内にも登場予定

2001年12月06日 22時20分更新

文● 小磯

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CS-VC31

 すでにAOpen製「A645-CA」が登場して話題を集めた薄型のPentium 4用ベアボーンキット。この第2弾「CS-VC31」が早ければ年内、遅くとも1月中には登場するようだ。CS-VC31はベアボーンキットベンダとして一定の評価を得ているFIC製。数々の機能がブックサイズの筐体に詰め込まれた製品となっている。



フロントアクセス
フロント部のインターフェイス。光デジタル出力端子に注目だ

 100(W)×370(D)×325(H)mmと、A645-CAとほぼ同サイズのベアボーンキットだが、注目は搭載するi845チップセット搭載のFIC製MicroATXマザーボード「VC31」と、標準でPCIバスに差さっている「PCI Combo Card」だ。まずVC31がオンボードで10/100Base-TXネットワーク機能と光デジタル出力、そしてサウンド出力をサポート。そしてPCI Combo CardはPCMCIAコントローラとIEEE1394コントローラを搭載と、最近流行しているインターフェイスにことごとく対応。ケース背面部にUSB×2、RJ-45×1とサウンド入出力端子を備え、ケース前面にUSB×2、IEEE1394×2、光デジタル出力×1、PCMCIAカードスロット×1を装備するという圧巻の構成になっている。Pentium 4の性能を生かしてDV編集したり、デジタルカメラの画像を編集したり、DVD-Videoを5.1ch環境で楽しんだり、あるいはMDと接続したりと、その可能性は多岐に渡っており、さまざまなニーズに応えられそうだ。


フロントパネル部にあるPCMCIAカードスロット。筐体内部を覗いてみると、ケースとほぼ同じ長さのPCI Combo CardがPCIスロットに差さっているのがわかる。Low Profileカード専用の拡張スロットはAGP×1、PCI×3だが、PCI Combo Cardのため実際に使えるPCIスロットは2本
PCMCIAカードスロットPCI Combo Card
側面

 内装でもっとも目を引くのはCPUを囲むように取り付けられたカバー。これを取り外すと見えるのはファンのないCPU用ヒートシンクだ。CS-VC31ではCPUクーラーの代わりにヒートシンクが採用されており、Delta製160W電源が装備する8cm角吸気ファンが発生させる空気の流れによってCPU用ヒートシンク(ならびにレギュレータ用ヒートシンク)の熱をケース外へ逃がす仕様になっている。これがシステムの静音化に一役買っているというわけだが、若干フィンが厚めのヒートシンクを見ていると不安な気も。ひょっとすると、年内に登場すると言われる、より発熱の少ないNorthwoodコア版Pentium 4を想定した設計なのかもしれない。


CPU用ヒートシンクとレギュレータ用ヒートシンクを包み込んでいるカバー。簡単に取り外せるので、発熱が気になるなら単品販売されているA645-CAのCPUクーラーを購入してみるのもアリだろう
カバーカバー
CPU用ヒートシンク。やや頼りない印象を受ける
ヒートシンクヒートシンク

 サンプルを入荷したコムサテライト3号店では、週末にかけて動作デモを行うとしているので、興味のある人は店頭で確認してみるのをオススメしたい。なお予価は「現在のところ未定」(同店)とのこと。

断定はできないが、おそらくCD-ROMドライブとFDDはセットになるようだ。i845マザーボードなので、ビデオカードを自分で用意する必要があるのはお忘れなく
CD-ROMドライブとFDDビデオカードが必要
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