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NTT-BB、映像コンテンツ配信/映像コミュニケーションサービス“BROBA”の試行サービスを開始

2001年11月28日 19時41分更新

文● 編集部 今井睦俊

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エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドイニシアティブ(株)は28日、都内で記者発表会を開催し、映像コンテンツなどを配信するブロードバンドサービス“BROBA(ブローバ)”の試行サービスの提供を、29日12時に開始すると発表した。試行サービスの提供地域は東京都/大阪府内で、対象ユーザーはNTT東日本/西日本の“Bフレッツ”と“フレッツ・ADSL”のユーザー。試行期間内のユーザー料金は無料。

記者発表会の出席者
記者発表会の出席者。左から同社の和才博美代表取締役社長、柏尾敏秀常務取締役、斎藤邦彦常務取締役

同サービスは、ブロードバンドユーザーを対象に、企業などが提供する映像コンテンツを配信するというもので、2002年4月に予定する本格サービスに先立って開始される。主なサービス内容は、娯楽/教育などの映像コンテンツを配信する“コンテンツ配信サービス”と、メール/チャット/BBS/メッセンジャーなどの映像コミュニケーションを提供する“映像コミュニケーションサービス”の2種類。

サービスブランド“BROBA”のロゴ
サービスブランド“BROBA”のロゴ。中央の“O”の文字を、“C+C”とデザインし、“Contents & Communities”を表現したという

コンテンツ配信サービスでは、映画などの“エンターテインメント”、旅行などの“ライフ”、教育関連の“ラーニング”、ハイテク情報などの“ビジネス”の4ジャンルのコンテンツを用意。エイベックスネットワーク(株)、(株)リクルート、(株)読売新聞社などのコンテンツホルダー企業34社の協力で、39番組/約200タイトルを配信する。配信方式として、オンデマンドストリーム/オンデマンドダウンロード/ライブストリームの各方式に対応する。一方、映像コミュニケーションサービスでは、動画と音声が付いたメール/チャット/BBS/メッセンジャーなどの機能を提供。ライブコミュニケーションが可能なコミュニティーを創出するとしている。

コンテンツ配信サービスのデモ画面
コンテンツ配信サービスのデモンストレーション画面。映画やニュースなどの映像コンテンツを視聴できる

試行サービスの申し込みは、営業時間が9~21時までのBROBAコンタクトセンター(TEL.0120-268250)と、同社のサイトで受け付ける。また、試行サービスに加入したユーザーの中から1000名のモニターを募集。カメラとマイクを無償貸与し、サービスを拡充させるための参考にするとしている。モニターの申し込み要領については、サービス提供時に電子メールで案内するという。

映像コミュニケーションサービスのデモ画面
映像コミュニケーションサービスのデモンストレーション画面。グループで動画/音声付きのチャットを行なえる

2002年度に開始される本格サービスでは、定額/従量/各種割引に対応した課金機能と、クレジットカード/請求書などの料金回収機能を追加し、無料サービスに加えて、有料サービスを提供。コンテンツホルダーが有料配信の際に利用できる課金メニューも用意する。また、企業向けにサービス内容をカスタマイズした“法人ユーザー向けサービス”も、新規に開始する。このサービスでは、テレビ会議/遠隔講義などのビジネス用の機能を利用できる。本格サービス時のユーザー料金は、月額400~500円程度。有料コンテンツを受信した際には、さらにコンテンツ視聴料が加わる。

記者発表会の冒頭の挨拶で、同社の和才博美代表取締役社長は、同サービスを「企業から消費者へと、ブロードバンドコンテンツをダイレクトに流通させるためのマーケットプレイス」と説明。「ブロードバンド時代のキラーアプリケーションを目指す」と語った。また、質疑応答の際に、ユーザーの獲得目標として、試行サービス終了までに10万人、2002年度末までに100万人を見込んでいると説明。さらに、2006年度に単年度黒字化、2008年度に累損解消を目標に設定していることを明らかにした。今後、一定のサービス品質を確保できるなら、フレッツ以外のブロードバンドユーザーにも、同サービスを提供する予定という。

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