P&Aが国内販売しているJASC社の定番2Dグラフィックスソフト「Paint Shop Pro」(PSP)がバージョンアップし、「Paint Shop Pro 7J」となった。今回のバージョンではさまざまな強化がされているが、特に注目すべきは、なんといっても「フォトレタッチ機能の強化」、「ドローイングツールの強化」の2点に尽きる。ここでは、これらのポイントを中心に紹介しよう。
大幅に強化されたフォトレタッチ機能
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メインウィンドウは従来のバージョンのものとほとんど同じだ。ただ、よく見ると、ツールバーが再編され、特殊効果を呼び出すための「効果」が新たに増えている。 |
まず、カラーバランス/コントラスト/鮮やかさ、の各項目をごく簡単な操作でグラフィカルに設定できる自動調整機能を搭載したことが大きい。続いて、テレビのインターレース画像から奇数もしくは偶数フィールドを削除し、その部分を補完する「インターレース除去」をはじめ、「JPEG効果の除去」「モアレ除去」といった、不鮮明な映像を美しく見せるための機能も新たに装備されている。さらに、写真についたキズを補正する(ごまかす)「スクラッチの自動除去」や「フォーカス」「色あせの修整」「色合いの修整」「赤目修整」といった特殊効果も用意――と、フォトレタッチに関する便利なツールが揃っているのだ。
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「カラーバランスの自動設定」では、わかりやすいインターフェイスで画像の色をお好みで調整できる。 |
もちろん、今回追加されたほかの機能も使いやすさは同様である。デジタルカメラで撮影したイメージをレタッチしたいライトユーザーから、絵にこだわりのあるユーザーまで、幅広く対応できるだだろう。従来のPSPでは、フォトレタッチに関してやや弱い面も確かにあったが、今回のバージョンアップでその印象は払拭されている。
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「ヒストグラムの調整」では明度はもちろん、RGBも個別に調整できる。 |
