ハンドスプリング(株)は4日付けで、Palm OSハンドヘルド『Visor Deluxe』『Visor Platinum』『Visor Prism』の3機種の価格を、1万~1万5800円と大幅に引き下げた。
この引き下げにより、エントリーモデルのVisor Deluxeの価格は1万9800円から9800円に、高速CPUモデルのVisor Platinumは2万4800円から1万4800円に、カラーディスプレーモデルのVisor Prismは3万9800円から2万4800円となった。
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『Visor Platinum』。5月まで3万4800円だったが、6割近く安い1万4800円になった |
ハンドスプリングは、7月12日に今回の3機種に加えてスタイリッシュモデル『Visor Edge』も含めた全機種の価格を5000~7000円引き下げている。また6月1日にもVisor PrismとVisor Platinumの価格を5000円ずつ引き下げている。2ヵ月あまりで3度目の価格引き下げ発表で、Visor Deluxe、Visor Platinum、Visor Prismはいずれも半額以下になったことになる。
ハンドスプリングはリリースの中で「競合状況が激化する市場におけるVisorのシェアの確保を目指しています」としている。ハンドスプリングの破壊的とも言える価格設定は、PDA市場の競争の激しさを示している。パームコンピューティング(株)、ソニー(株)、日本IBM(株)などのPalmハンドヘルド陣営だけでなく、カシオ計算機(株)、コンパックコンピュータ(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、(株)東芝、日本電気(株)(開発表明)のPocket PC陣営、さらに“Zaurus”シリーズを発売するシャープ(株)にも大きな影響を与えそうだ。
