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初のデュアルTualatin対応マザー「P3TDL3」が発売

2001年06月28日 23時26分更新

文● Jo_Kubota

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P3TDL3
「P3TDL3」

 TualatinことPentiumIII-Sに正式対応するマザーボードは今のところi815 B-Stepに限られていたが、ServerWorksのServerSet III LEを搭載する「P3TDL3」がSupermicroから登場した。マニュアルではTualatin対応が明示されず“low power PentiumIII processors”と紹介されているのみだが、“Dual 370/Tualatin PIII”と明言されているSupermicroのウェブサイトを見る限り、PentiumIII-S対応は間違いなさそう。



マニュアル
“low power PentiumIII processors”サポートをうたうマニュアル

 デュアルCPU対応マザーボードでTualatin対応をうたう製品は市場になく、P3TDL3はPentiumIII-Sに対応するマザーボードとしてはじめてデュアルCPUに対応した製品ということになる。拡張スロットは66MHz/64bitPCI×2、33MHz/32bitPCI×4、ISA×1で、AGPスロットは用意搭載されていない。また64bitPCIは3.3Vにのみの対応で、5Vには対応していないので注意が必要だ。
 DIMMスロットは4本で、最大4GBまで搭載可能。PC100またはPC133のレジスタードSDRAM専用となる。マニュアルの一部にはDDR SDRAMの表記も見受けられるが、DDR SDRAM用のDIMMスロッは用意されていない。

CPUクロック設定
基板にはCPUクロックを設定するディップスイッチ用のシルク印刷があり、そこには“1.20G”という表記が見られる。PentiumIII-Sでは、1.13GHzの後は1.26GHzのリリースが予定されており、1.2GHzの予定はいまのところないが、ひょっとするとデスクトップ版Tualatinには1.2GHzが用意されるのかもしれない
DDR SDRAM用?
明らかに誤りと思われる、DDR SDRAM対応をうたうマニュアル上の表記
24ピンコネクタ

 電源コネクタは最近登場したのSupermicro製マザーボード「370DDE」や「P4DC6」などで採用されているSSI EPS規格の24ピンコネクタとなっている。ただし、このコネクタには従来の20pinATX電源も接続することができるので、別途24ピンコネクタを搭載した電源を用意する必要はない。また、5V/3,3VのAUX Powerコネクタを備えている一方で、Pentium 4用マザーボードが要求するATX12Vは必要としないようだ。



South Bridge周辺

 オンボードの機能でIntelのネットワークコントローラ“i82559”とUltra160対応のAdaptec製SCSIコントローラ“AIC-7892B”を搭載。SCSIコネクタは2チャンネル分用意されているが、AIC-7892Bはシングルチャンネルのコントローラなので、ナローデバイス/ワイドデバイスのSCSI-IDは別々に設定する必要がある。コネクタはそれぞれSE(シングルエンド)とLVD用。なおサウンドチップやビデオチップは搭載されていない。



Tualatin×2

 AGPスロットを搭載しないため一般用途向けではないが、PentiumIII-SをIntelの位置づけ(低価格サーバ用)どおり使うのなら格好の製品だ。価格は秋葉館Winで6万7800円、コムサテライト3号店で6万9800円。また秋葉館Winでは、P3TDL3とPentiumIII-S-1.13GHz×2のセット価格を16万8400円としている。



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