先日の記事(“NetWorld+Interop 2001 Tokyo”展示会開幕)に続いて、6日に幕張メッセで開幕した“NetWorld+Interop 2001 Tokyo”の各ブースを紹介する。ちなみに、6日の来場者数は主催者発表で3万9725名。
ソニー(株)のブースには、“Sony over Broadband”という文字が掲げられている。キーワードはやはりブロードバンドで、ソニーのAV機器などがブロードバンドでどう生かせるか、ネットワーク化したときにどういったソリューションがあるのか、といったことをテーマにした展示となっている。
テレビ会議システム。パソコンのディスプレーに相手の顔が、スクリーンにはグラフが表示されている。情報の共有が簡単に行なえるという |
テレビ会議システムのパソコン画面。中央にあるファイルを、その上に2つ並んでいるプロジェクターのアイコンにドラッグ&ドロップするだけで表示できる |
ブース正面のステージでは、テレビ会議システムで、カメラで撮影した情報以外のデータも、複数の会議室で共有できるというデモを行なっていた。このシステムでは、たとえばPower Pointのデータを、プロジェクターを表わすアイコンにドラッグ&ドロップするだけで、ほかの場所にあるプロジェクターにそれを表示させることができる。
プラズマディスプレー『PFM-42B1』。PCカードスロット装備の拡張ボード“PCボード”を装着している |
PCボード。Windows CEを内蔵した、実質的にはパソコンである。PCカードスロットを装備しており、そこにワイヤレスLANカードを挿せば、ディスプレーにケーブルレスで画像を表示できる |
ワイヤレスプロジェクター『VPL-FX50』。正面のPCカードスロットに無線LANカードを挿す。この角度から見るとかなり未来的なデザインで、上面に“NCC-1701-D”と書かれていても不思議ではない(スタートレックに出てくるエンタープライズ号のことです) |
少しブロードバンドからは離れるが、ワイヤレスで表示可能なプラズマディスプレー、プロジェクターも展示していた。将来的には室内のLANはすべてワイヤレスになることを見込んで、こういった製品を開発したという。そうでなくても、室内のプレゼンテーションでケーブルがないというのは、かなり自由度が増すだろう。
そのほかにも、衛星インターネット上でMPEG-2/4などの動画を配信する技術やそのコンテンツをアーカイブとして蓄積するストレージ、3D画像を高速に表示できるPS2用ブラウザーなどを出展していた。
冷蔵庫がインターネットにつながる日
松下電器産業(株)は、ブロードバンドに対応した動画での広告ソリューションや、モバイルノンリニア編集機、そしてiモードにつながる冷蔵庫などを出展している。
取材・編集・配信システム“BINGO!(仮称)”。名称は変更するという |
モバイルノンリニア編集機。まるで往年のワープロ専用機のような筐体だが、これはプロトタイプであり、製品版はもっと小さくなるだろう |
撮影した映像を、その場で編集し、場合によってはそこから配信できるシステム“BINGO!(仮称)”は、動画を非圧縮で編集可能だという。今年10月ごろに発売する予定。
iモード対応冷蔵庫。今や冷蔵庫に科せられた使命は、単にモノを冷やすだけではない。冷蔵庫は家庭のポータルとなるのだ |
ドア上部の操作部。“音声入”と“急凍/速氷中”という関連性のまるで感じられない項目がタテに並んでいるのが趣き深い |
音声メモつきネットワーク冷蔵庫。ドア上部に吹き込んだ音声メモを、iモードから確認できる。たとえば、冷蔵庫の中をのぞいて不足しているものを音声メモし(マヨネーズ!、シーチキン! など)、それを買い物先でiモードから確認すれば、買い忘れがなくなる、という。
ほかには、試験サービスが開始されたばかりのエヌ・ティ・ティ・ドコモ(株)の次世代携帯電話“FOMA”の松下製の端末や、CS110度の衛星放送に対応したセットトップボックスなどを出展していた。