“Mobile Linux”として知られ、Linus Torvalds氏が開発に関わっている米Transmetaの組み込み機器用ディストリビューションが、「Midori Linux」として登場した。すでに専用Webページも開設されている。開発はSourceForgeを使って行なわれる。
当初発表されていたとおり、ライセンスはGPLにて公開される。Midori Linuxは、ACPIをサポートし、フラッシュメモリをストレージとして使用できる、「compressed memory filesystem(cramfs)」を実装。また、Linuxで標準的なアプリケーションを使用できるなど、通常のLinuxワークステーションとほとんど変わらない実行環境を備えていくという。
Transmetaの資料によると、Midori LinuxはWindows CEやPalm OSのような「一枚岩の」プラットフォームではなく、組み込みシステムを作るための1つのテクノロジー群であるという。よって、Midoriを組み込み機器で走らせる場合は、追加のソフトウェアやGUIフレームワークなども別途実装せねばならない。
現在Midori LinuxのWebページでは、緑色の髪の毛をした女の子のイラスト(かなりアメコミ風。ちなみに、女の子の髪型は魔法の天使クリーミーマミからツノ(?)をとったような雰囲気)が大きく掲載されており、技術ドキュメントも豊富に用意されている。Midori Linuxのβ版ファイル「midori-1.0.0-beta1.tar.gz」の容量は約36KB。