日本電子決済企画(株)は6日、都内で記者発表会を開催し、銀行免許の予備審査を金融庁へ申請したと発表した。同社は、ネット専業銀行である“イーバンク銀行株式会社”の設立準備会社で、資本金は35億5110万円。主要株主は、伊藤忠商事(株)、住友商事(株)、日本テレコム(株)、伊藤忠テクノサイエンス(株)、(株)日立製作所、ヤマト運輸(株)、日本信販(株)、オムロン(株)、(株)電通、ぴあ(株)、三井海上火災保険(株)、大和生命保険相互会社、(株)おりこんダイレクトデジタル、(株)ニッセン、森ビル(株)など。
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左から松雄泰一代表取締役社長、若山健彦代表取締役副社長、河野貴輝執行役員 |
開業は6月を予定しており、開業当初はショッピングサイトなどでの少額のネット決済サービスを提供。また、8月には、業務提携先の米ペイパル社のオンライン決済システムを採用して、メールアドレスを利用して相互に送金できるオンライン決済サービスを開始。さらに、2002年度中には、出資元のスウェーデンのエリクソン社と提携し、次世代携帯電話を活用した小売店舗などでのリアルタイム決済サービスを開始するという。そのほか、預金では、他行比で0.5%以上の高金利を目指し、通帳への記帳や印鑑の照合を省くことで、口座維持手数料を不要にするとしている。同社では、事業計画として、3年後には口座数が150万口座で利益の黒字化を目指し、5年後には300万口座で取扱金額が5000億円程度を目標にしている。
