(株)シマンテックは3月5日、『Norton Ghost 5.1』を発売する。これは、ハードディスクイメージを複製し、システムのクローンを作成するユーティリティーソフト。これにより、ハードディスクイメージのバックアップを容易に行なえるほか、ネットワークで接続された複数のパソコンに同一仕様のシステムをインストールすることもできる。主なターゲットは、企業ユーザーやパソコントレーニングセンターなど。
『Norton Ghost』は元々、ニュージーランドのBinary Research社が開発したソフト。'98年6月に米シマンテック社が同社を買収し,同社ブランドで販売されるようになった。
(株)シマンテック代表取締役の成田秋彦氏 |
同社代表取締役の成田秋彦氏は、「クローンソフトはいくつか発売されておりますが、『Norton
Ghost』は確実性、スピード、ネットワーク負荷の軽減の3点に重点を置きました。システム管理者の管理維持にかかるTCOの削減を実現するソフトです」と述べた。スピードに関しては、(株)リクルートが運営するキーマンズネットの調べでは、Windows
95/98のデータ約700MBを15分でインストールができるとのこと。
このソフトの特徴は、ネットワークを介したクローニングに対応していること。Ghostサーバーは、TCP/IPネットワークを介して、起動フロッピーが挿入された複数のクライアント側のパソコンに対し、同一のハードディスクイメージを送信できる。イメージのコピーが完了すると自動的に再起動し、動作確認を行なう。Windows
NTをクローニングする場合は、クライアントマシン各々において、その都度SIDを生成することができる。
クローンできるOSは、DOS、Windows 3.1x以上/NT 3.51以上、OS/2、Solaris、Linux、UNIX、NetWare。イメージの記憶媒体としては、別パーティションのハードディスク、MOやCD-Rといったリムーバルドライブなどがあり、30パーセントの大きさにまで圧縮して保存ができる。
MS-DOSの英語モードで『Norton Ghost』を起動するためには、サーバー側とクライアント側ともに、MS-DOS/v6.2以上の環境が必要。また、クライアント側は80486-33MHz以上のCPUを搭載したIBM互換機およびNEC
PC98-NXシリーズのみに対応している。
パッケージ版の価格は1万7800円。ライセンス販売も行ない、ライセンス数1~24の場合、価格は19万8000円(年間サポートパック価格は6万3360円)、ライセンス数1000~2499の場合、価格は200万円(年間サポートパック価格は64万円)。