マイクロソフト(株)は、“Microsoft Enterprise 98”を開催した。同社は、エンタープライズ市場への取り組みについて、WindowsNTの普及を推進していくほか、コンピューターによる企業の神経中枢システム“Digital
Nervous System(デジタルナーバスシステム)”コンセプトや、それを実現するための分散アプリケーションフレームワーク“WindowsDNA”を提唱していく。
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Digital Nervous Systemとは、“人間の体になぞらえたコンピューターによる企業の神経中枢システム”というコンセプトを基に、より効率的な企業のITシステムの運用を行なっていくというもの。企業内における“基本的な動き”と“計画的な事象”、“予期せぬ事象”などに対応できる柔軟なITシステムを構築するための考え方で、Digital
Nervous Systemの実現には、ユーザーインターフェースとビジネスルール、データの取り扱いが重要だとしている。
そこで、Digital Nervous Systemを実現するための、分散アプリケーションフレームワークとして、“WindowsDNA(Windows
Distributed interNet Applications Architecture”を提唱している。WindowsDNAのメリットとして、システムの構築などにかかる時間の短縮などを挙げている。
同社では、同社のWindows製品すべてに、Digital Nervous Systemのコンセプトを適用していくという。会場では、年末の発表が噂されている『WindowsNT5.0』の“IntelliMirror”機能などについてのデモンストレーションのほか、夏にも日本語版がリリースされる『Windows-based
Terminal(WBT)』、『Outlook98』、『Site Server 3.0』などのデモンストレーションが行なわれ、来場者の関心を集めていた。(報道局 井上哲郎)
http://www.microsoft.com/japan/
