米Connectix(コネクティクス)社は7日、Macintosh向けエミュレーションソフト『Connectix Virtual PC』の最新版『Connectix Virtual PC Version 3.0 日本語版』の2製品を発表した。発売は、(株)メディアヴィジョンおよび(株)システムソフトを通じて11月5日に開始する予定。価格は未定だが、『Virtual PC 3.0 with Windows 98』は推定小売り価格が4万2800円、アップグレード版は6800円、『Virtual PC 3.0 PC DOS』は1万2800円になる見込み。
写真はWindows98バージョンの英語版パッケージ |
同製品により、Macintoshプラットフォーム上でWindows環境の利用が可能となる。最新版は、USBをサポートしており、Windows環境で利用されているUSBデバイスの使用が可能となった。これにより、Macintosh環境とWindows環境の両環境において、同一のUSBデバイスを利用できるという。ただし、同製品にUSB対応のドライバーは含まれていない。
ネットワーク機能では、MacintoshおよびWindows環境のいずれにおいても同じIPアドレスを共有でき、両環境においてインターネットの利用が可能となった。従来よりネットワークアクセスのほかエミュレーションそのものも高速化されたという。AppleScriptに対応し、大半の操作をAppleScriptとして保存/再生が可能なため、一連の作業を自動化できるという。
Setup Assistantにより、プレファレンスを設定してのパーソナライズが容易となったほか、Configuration Managerで複数のプレファレンス設定を管理することで、Windows 98とWindows NTなど複数のOSの使用や、同一のパソコンを複数のユーザで利用する際に、各種プレファレンスの設定をOSごと、あるいはユーザごとに切り替えることができる。
同製品は、インテルのMMX Pentiumプロセッサー、Sound Blaster 16、およびS3ビデオなどの、標準的なコンポーネントをエミュレートできるため、Windows 95/98/NTのほか、IBMのOS/2、Linuxなど、ほかのPCオペレーティングシステムをインストールし、動作させることもできるという。
また、無償アップグレード キャンペーン中(7日から同製品発売日前日までの間)は、無償アップグレードシールが貼付された『Virtual PC 2.0(with Windows 95 および PC DOS)』および『同 2.1(with Windows 98および PC DOS)』を購入したキャンペーン申込者に、『Virtual PC 3.0アップグレードキット』のみ無償で提供する。ただし、各バージョンに添付されているOSは提供しない。
同製品の推奨マシンはPowerPC G3プロセッサーを搭載したMacintosh、推奨OSはMacOS 8.0以降。