(株)SL ジャパンは、リアルタイム・グラフィカル・モデリング・システム「SL-GMS」のLinux版を6月1日から発売する。
画面はWindows版 |
「SL-GMS」は、プロセス制御、製造管理、交通管制、ネットワーク監視など、大量のデータをリアルタイムでグラフィカルに表示、管理することが必要な分野で使用される、開発ツール。
同製品を使用することによって、ミリ秒単位で更新される工場内のさまざまな機器や、交通機関における信号機などの大量データを、地図やグラフ、アイコンなどを使用して、リアルタイムで表示、管理するアプリケーションを構築することが可能となる。
たとえば、高速道路交通管制システムでは、高速道路各所に設置された車両感知器などによって収集された情報から、区間渋滞度、異常事態、予測、機器故障などをリアルタイムに表示し、高速道路の状況を迅速に把握することが可能となる。
また、同製品は、米国航空宇宙局や、カリフォルニア交通局などで採用されており、幅広い実績を持つ。
「SL-GMS」のサポートするプラットフォームはWindows 95/98/NT/2000、HP-UX、SCO UNIX、Solarisだったが、今回新たにRed Hat Linuxがサポートされた。また、動作が保証されるC/C++コンパイラはGCC(GNU Compiler Collection)となっている。
今回出荷される「SL-GMS」製品のLinux版は以下のとおり。
SL-GMS C++/Developer: C/C++開発環境
- 開発版: 158万円
- ランタイムライセンス: 23万5000円
SL-GMS C++/Net: C/C++対応ネットワーク管理アプリケーション構築ツール
- 開発版: 146万円
- ランタイムライセンス: 19万5000円
SL-GMS C++/Map: C/C++対応地図アプリケーション構築ツール
- 開発版: 230万円
- ランタイムライセンス: 19万5000円
また、以下の製品も順次出荷される予定。
- SL-GMS J/Developer: Java開発環境
- SL-GMS J/Net: Java対応ネットワーク管理アプリケーション構築ツール