クールグリーンコンピュータ(有)は、Linuxカーネル採用のIPルータ「COOLGREEN Flex Router (フレックスルーター)を1月20日に発売する。なお、12日から同社のWebサイトで注文を受け付けている。価格は3万9800円。
COOLGREEN Flex Routerは、CPUにIDTのWinChip C6-150MHzを採用し、32MBのメモリ、3.5インチFDDを備える。ネットワークは10/100BASE-TXに対応している。消費電力は平均17W(最大35W)。本体サイズは幅78×奥行き288×279mmで、重量は約5kg。
ソフトウェアは、DOSフォーマットのフロッピーディスク1枚で動き、ファイアーウォールとしての利用を目的としたLinux「FloppyFW 1.0.14」を同梱する。これは、SYSLINUXというブートローダを使っており、直接フロッピーディスクからカーネル(2.2.14)を起動するもの。さらに、同社では、FloppyFW 1.0.14にPCIのネットワークデバイスドライバ対応や、サーバ側のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)対応などのカスタマイズを加えている。環境設定およびバックアップはWindows環境で行なう。
同製品は、LinuxをフロッピーディスクからロードしてRAMディスク上で動作させることで、HDDや冷却ファンを使用しない無音設計となっている。ただし、システム起動時のみ、FDDの動作音が発生する。また、shutdownコマンドを用いずに、電源を外部スイッチで強制的にオン/オフすることもできる。
主な機能は以下のとおり。
- IPアドレス1つで複数のマシンを接続できる“IPマスカレード機能”を備える
- IPアドレス/ポート毎に制御できる“ファイヤウォール機能”を備える
- 外部からのアクセスをローカルネット内のマシンに転送する“ポートフォワード機能”を備える
- DHCP対応
COOLGREEN Flex Router 前面 |
COOLGREEN Flex Router 背面 |