サイボウズ(株)は、クライアントにWebブラウザを使用するグループウェア「サイボウズ Office 3」のLinux版β3を公開した。Windows版のサイボウズ Office 3は、9月27日に発売されており、10月29日までに約900本(900サーバ分)を出荷したという。
サイボウズ Office 3は、スケジュール、行き先案内板、掲示板、施設予約、共有アドレス帳、ToDoリスト、プロジェクト管理、電子会議室といったサイボウズ Office 2の機能をより強化し、さらに新機能として、Web メール、文書管理、ワークフローの3種類が追加された。さらに、サイボウズ Office 3上のデータを、日本アイ・ビー・エムのWorkPadシリーズに転送する「サイボウズ シンク 3 for WorkPad」のβ版も公開されている。
Linux版のOffice 3では、対話型のインストーラを採用。インストールをより簡単なものにした。
対応するディストリビューションは、Red Hat LinuxやTurboLinuxなどの、一般的に出回っているほぼすべてのディストリビューション、となっている。ただ、カーネルは2.xが必要。対応するWebサーバだが、Linux版の場合、Apache 1.1以降のバージョンとなる。
サイボウズ Office 3のLinux版β3は、60日間無料試用することができる。製品出荷は2000年1月が予定されている。価格は、機能単体売り(50ユーザーから)のほか、パッケージとして、ワークフローの機能のみを省いた10ユーザー版の「サイボウズ Office SOHO 3」が7万9800円。