台湾アスーステック・コンピューターが7日に発表した「Eee PC S101」(関連記事)。その魅力は薄型でスタイリッシュなデザインだけでなく、実は性能面にもある。
中でも興味深いのは、アスースが「Xpress Path」と呼ぶ起動高速化技術だ。記者発表会の会場で日本発売モデルの「Eee PC 901-X」と起動時間を比較した動画を撮影したので、まずはご覧あれ。
S101と901-Xの起動比較
インストールされているアプリが異なるため、厳密な比較ではないが、動画のタイムラインにおいてデスクトップが表示された時間はS101が23秒、901-Xが33秒とS101のほうが速い。アスース・ジャパンによれば、Xpress Pathの仕組みは、
- BIOSの設定を変更(ブートブースターをオンにする)
- SSDをコントロールするICの変更(SSDの読み込み・書き込みを高速化)
という2つの要素で構成されているとのこと。
ブートブースターは従来からBIOSに用意されていた項目で、これをオフにすると起動直後に現れるBIOS画面(ASUSロゴ)が表示されなくなる。SSDコントローラーは、901-Xなどは2チャンネルでデータをやり取りしていたが、S101では4チャンネルと2倍に強化された。
S101の日本での発売は未定となっているが、このSSDコントローラーの強化がどこまで体感速度の向上に貢献しているか、実機が手に入り次第検証してみたい。
