NECが2日に発表した2008年秋冬モデルのデスクトップパソコン「VALUESTAR」シリーズと、ノートパソコン「LaVie」シリーズでは、人気の高い液晶ディスプレー一体型デスクトップやAVノートでデザインを一新。特に一体型の「VALUESTAR N」シリーズは、地上デジタル放送対応モデルを増やすなど、重点的に強化が図られている。
液晶モニターアームにも付けられる!
VALUESTAR N 16インチワイドモデル
コンパクトな一体型デスクトップVALUESTAR Nシリーズは、19インチワイド液晶ディスプレーを備える「VN770、VN750シリーズ」と、16インチワイド液晶ディスプレーを備える「VN570、VN500」シリーズの2タイプ、8機種がラインアップされている。
19型、16型ともに、筐体デザインは一新され、インテリアに溶け込みやすい、シンプルなデザインとなった。シンプルさを重視したデザインは、8月に発表された新ノート「LaVie N」(関連記事1)に似た雰囲気がある。
従来機種(関連記事2)のボディーカラーはホワイトのみであったが、新製品ではホワイトとブラックの2バリエーションが用意される。ブラックモデルは精悍な印象で、男性に好まれそうだ。
16インチワイドモデルは、解像度1366×768ドット、アスペクト比16:9の液晶ディスプレーを採用した。16インチワイドモデルの最上位機種「VN570/RG6B」と「VN570/RG6W」は、地デジチューナーを内蔵しているので、16:9の放送に向いたディスプレー選択とも言える(地上アナログ放送チューナーも内蔵)。
地デジを約2倍の時間録画できる「デジタル長時間モード」に対応する(関連記事3)。録画機能はダビング10にも対応している。
設置面積が狭い点も特徴のひとつ。幅は436mm、最小傾斜時の奥行きは149mm。付属するキーボードはワイヤレスなので、ノートパソコンよりも設置面積は小さくて済む。また、背面に取り付ける小物入れ「ガジェットポケット」が大きくなり、ワイヤレスキーボードを収納できるようになった。
さらに、背面にはVESA規格液晶モニターアーム(75×75mm)用のねじ穴が用意されていて、市販のモニターアームに取り付けて使えるようになっている。液晶ディスプレー一体型パソコンとしては、珍しいギミックだ。本体重量は約4.2kg(VN570の場合)なので、大抵のモニターアームに取り付けられるだろう。
VN570のCPUは、米AMDのデュアルコアCPU「Athlon X2 QL-60」(1.9GHz)を採用。チップセットにはグラフィックス機能(GPU)を内蔵したGeForce 9100M Gを搭載している。OSはWindows Vista Home Premium SP1。Office Personal 2007が付属する。
予想実売価格は、地デジ搭載のVN570シリーズが19万円前後、チューナーなしのVN500シリーズは17万円前後と想定されている。発売時期は9月上旬。主な仕様は以下のとおり。
VN570/RG6B、同/BG6W の主なスペック | |
---|---|
CPU | Athlon X2 QL-60(1.9GHz) |
メモリー | DDR2-667 2GB |
グラフィックス | GeForce 9100M Gチップセット内蔵 |
ディスプレー | 16インチワイド 1366×768ドット |
HDD | 250GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
テレビ機能 | 地上デジタル/地上アナログ放送チューナー内蔵 |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0) |
サイズ | 幅436×奥行き149×高さ350mm(最小傾斜時) |
重量 | 約4.2kg |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 |
予想実売価格 | 19万円前後 |
VN500/RG6B、同/BG6W の主なスペック | |
---|---|
テレビ機能 | 搭載せず |
重量 | 約4.1kg |
予想実売価格 | 17万円前後 |
それ以外の主な仕様はVN570と同等 |