このページの本文へ

スタイリッシュな液晶一体型パソコン

【フォトレビュー】VALUESTAR N『VN750/KG』

2007年09月14日 12時00分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本電気(株)の“VALUESTAR N”シリーズは、液晶ディスプレー一体型の本体を持つコンパクトなデスクトップパソコンだ。新製品の『VN750/KG』(関連記事)は、2007年夏モデルで登場した同シリーズ(関連記事)を強化し、液晶ディスプレーを大型化した製品である。写真を中心にVN750/KGの魅力を見ていこう。

“VALUESTAR N”『VN750/KG』
17インチのワイド液晶ディスプレーを備えた“VALUESTAR N”『VN750/KG』

大きな液晶ディスプレーが際だつボディー

VN750/KGの一目で分かる特徴が、大型になった液晶ディスプレーを強調するボディーデザインである。2007年夏モデルと同じボディーサイズのまま、一回り大きな17インチワイドサイズの液晶ディスプレーを搭載したため、前面投影面積に占めるディスプレー部分の割合が大きくなった。そのため液晶ディスプレーの大型化が際だって見える。

VN750/KGと15.4インチワイドサイズの『VN570/KG』の比較
VN750/KG VN570/KG
VN750/KGVN570/KG

上掲の写真はVN750/KGと15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載する『VN570/KG』(発表は同時)を並べたものだ。15.4インチワイドモデルでは、本体サイドにグレーのメッシュ部分があるが、VN750/KGではその部分がなくなり、その分だけ液晶ディスプレーが大型化しているのが分かる。一見すると、VN750/KGではスピーカーが小さくなったように見えるが、実際には15.4インチワイドモデルでもスピーカーは本体サイド下部にしかないので、スピーカーそのもののサイズは変わらない。

パソコン本体に当たる部分は、液晶ディスプレーの裏側に集積されている。スペックについてはスペック表を参照していただきたいが、製品の中身はノートパソコン用コンポーネントを多用しており、コンパクトな本体の実現に一役買っている。下記の写真のとおり、本体部分は非常に薄い。厚さは約4cm強で、蓋を閉じたノートパソコンと同程度である。

本体左側面 本体右側面
本体左側面。上からトリプルメモリースロット、i.LINK、PCカードスロット(TypeII)、マイク入力、ヘッドフォン出力、USB本体右側面。上からスロットイン型DVDスーパーマルチドライブ、ディスクイジェクトボタン、ディスプレー明るさ調整つまみ、USB

本体側面にあるコネクター類は、抜き差し頻度が高いUSBやオーディオ入出力、i.LINK端子だけで、常時つないでおくLAN端子などは背面に配置されている。側面からケーブルがだらりとたれているというは美しくないので、デザイン面の配慮ではなかろうか(内蔵無線LAN機能を使えば、LANケーブル自体も不要にできる)。DVDスーパーマルチドライブもスロットインタイプで、こちらもスマートなデザインに一役買っている。

本体背面の全景 本体背面の全景。コネクターやボタン類は写真右下(前面から見て左下裏側)に集中している
コネクタ部の拡大写真 コネクタ部の拡大写真。USB×2、LAN端子のほか、ワイヤレスキーボード・マウスとの接続設定用ボタン、無線LAN機能のオンオフスイッチがある。USBポートはプリンターやUSBハブなど、抜き差し頻度の低いものを接続しておくとよいだろう

17インチワイドサイズの液晶ディスプレーは明るく鮮明。ディスプレーの解像度は1440×900ドットである。17インチ級で1280×800ドットは解像度が乏しく感じるし、1680×1050ドット(あるいはそれ以上)となると1ドットが細かすぎて視認性の面で難がある。パネルサイズに見合った適度な解像度と言えよう。

搭載する液晶パネル“スーパーシャインビューEX2液晶”は、RGBそれぞれの色再現性がNTSC比約72%という性能を備える。一般的なパソコン操作やコンテンツ視聴には十分な性能だ。しかし、同時に発表された“LaVie Lアドバンストタイプ”(関連記事)の液晶ディスプレー(スーパーシャインビューEX3液晶)がNTSC比約90%を誇るのと比べると、もう少し頑張ってほしかったという印象は残る。本機はテレビ視聴・録画機能やBDドライブ等は搭載していないので、AV用途を最重要視した製品ではないというのが理由かもしれない。

“ガジェットポケット”
本体とハンドルの隙間に設置できる小物入れ“ガジェットポケット”

本体の上部背面側には、屋内で移動したり片付けたりする際に便利なハンドル“フレックスバー”が備わっている。このハンドルは単につかんで持ち運ぶだけでなく、ハンドルにひっかけるように設置する付属の小物入れ“ガジェットポケット”を取り付けられるようにもなっている。

ガジェットポケットに小物を入れた状態 背面から。中央は排気口
ガジェットポケットに小物を入れた状態。CDケースなら適当だが、トールケースを入れるとかなりはみ出すのでやや無理があるか?背面から。中央は排気口なので、ポケットはつけられないようになっている。ポケットはタバコやライターを入れるのにもちょうどいいサイズだが、葉のカスや灰が内部に入る可能性も考えるとお勧めしかねる

ガジェットポケットは深さが約6cm強で、幅はちょうどCDケースやDVDのトールケースが入る程度のサイズがある。これが本体左右に2個ずつ装着できる。上部中央には排気口があるため、設置場所は左右に決めうちとなっている。ガジェットポケットには特に決まった用途があるわけではないが、パソコンの周囲に散らかりがちなDVD/CDケースを入れておいたり、未使用時にワイヤレスマウスをしまっておくのに適するだろう。写真のようにタバコの箱を入れておくというのもありだが、間違っても灰皿代わりにはしないように。耐熱プラスチックではないから熱で破損してしまうし、灰が排気口から内部に入ると故障の原因にもなりかねない。

CPUにはデュアルコアのTurion 64 X2 TL-52(1.6GHz)を搭載しているが、現在のCPUラインナップからすると、けっして高速CPUは言えない。Windowsや一般的なアプリケーション操作には十分なパフォーマンスを持っているが、グラフィックス機能もAMD M690V内蔵機能を使用しているので、ヘビーな3Dグラフィックを多用するタイプのゲームには向かないマシンだ。

家庭で家族が自由に使えるパソコン、あるいは設置スペースの制約のある家庭でのパソコンとしては、洗練されたデザインと必要十分な機能を備えた製品といえる。同様の用途なら大型大画面ノートと比較しても、ディスプレーサイズや価格の面で優れた点があり、お勧めできる家庭向けパソコンと言えよう。

VN750/KGの主なスペック
CPU Turion 64 X2 TL-52(1.6GHz)
メモリー DDR2-677 1GB
グラフィックス AMD M690Vチップセット内蔵
HDD 120GB
光学ドライブ DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレー 17インチワイド 1440×900ドット
無線通信機能 IEEE 802.11a/b/g
サイズ 幅440×奥行き180.1×高さ319.2mm
重量 約4.2kg
OS Windows Vista Home Premium
予想実売価格 20万円前後

■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン