8月2日に神田明神で「NPO法人 秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ」が「打ち水っ娘」を行なうのに先立ち、多くのオフィスと秋葉原などのIT街を抱える千代田区が、JR秋葉原駅電気街口を出たところに位置するダイビル前のロータリーで「千代田区打ち水大作戦2008」を開催した。
今年で5回目を迎える千代田区主催の打ち水大会。開催されたのが平日の昼休みということもあり、付近のビルに勤めるサラリーマンたちも集まり、駅前には多くの人が集まっていた
参加したのは千代田区長の石川雅己氏や「みのもんたの朝ズバッ!」などに出演中の気象予報士の根元美緒さん、今年新成人を迎えた千代田区の若人、千代田区内の保育園に通っている園児、そして秋葉原で営業中のメイド喫茶9店舗で働くメイドさんなど30人以上。
石川雅己千代田区長が「先月に痛ましい事件がありましたが、江戸しぐさ、伝統の行事の打ち水を通じて、秋葉原を元気付けたい広めたいという、みなさんと一緒に心を込めて打ち水を行います」と挨拶
気象予報士の根元美緒さんは「打ち水文化は、日本から始まり世界に広がっています。本当は、朝と夜にお風呂の残り湯を使って行なうのが良いんですが、今日は打ち水をアピールするために練習です」とコメント
石川区長と根元さんの挨拶に続いて、打ち水を行なう新成人や園児、メイドさんらが、UDXから続くミスト噴射エスカレーター「冷んやリフト」を通って打ち水の会場に姿を現し、打ち水大作戦が始まった。この日の午前中は、曇り空に北風が吹いていたため、日あたる場所でも気温は33℃とそれほど暑くなく、湿度も50%前後と比較的過ごし易い陽気となっていた。当初はステージ前で列を作って打ち水をしていたのだが、最終的には大きく広がって、ダイビルからロータリーまでの広い範囲で行なわれた。
浴衣姿で会場に姿を現したのは、千代田区の新成人たち
2番目に登場したのは、千代田区内の保育園に通う児童ら
最後に会場に姿を見せたのは、秋葉原のメイド喫茶で働くメイドさんたち
会場に設置されていた温度/湿度計。写真は打ち水前のものだが、打ち水が行われると0.6℃マイナスの32.4℃となっていた
新成人を含む大人たちは木製の桶を、園児らはじょうろで打ち水を行っていた
打ち水の会場に集まった人たちに、毎年恒例の「冷んやリフト」に関するアンケートも行われていた
メイドさんと新成人たちも萌え上がる秋葉原を冷やせと打ち水を続けていた
打ち水を行なっていた区長。途中からは園児たちのじょうろに水を入れるために柄杓を片手に忙しく動き回っていた
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