筆者はよくNASA配信の動画をチェックしている。記事を書くためのネタ探しもあるのだが、見ていて興味深い映像がいっぱいだからだ。今回の国際宇宙ステーションの「きぼう」設置ミッション時の様子も映像で見ていたけれど、「きぼう」の入室式の映像を見ていて「???」と思ったワンシーンがあった。
ステーションの薄暗い中、画面右下になにやら触手のようなものがうごめいている。その後、星出さんを先頭にクルーが「きぼう」に入室したとき驚いた。なんと長い金髪のお姉さんがいるではないか! 入室前にうごめいていたのはお姉さんの髪の毛だったのだ!
思えば、水中でも髪の毛はなびくけれど、水の抵抗がない分、髪の毛の動き方はややなめらかだ。いや何より、ステーション内でのミッションや生活中、あのお姉さんの髪はいつもあんなスーパーサイヤ人のようになっているのか! 改めて無重力の世界に感銘をうけたと同時に、妙にこのお姉さんが気になって仕方なくなった。なんて名前の人だろう? どんな仕事しているのだろう? 髪は一応束ねてはいるが、どうして三つ編みにしないのだろうか? などなど。その後、「きぼう」ミッションの動画をこまめにチェックするようになった。きっとこれは「恋」というものだね。
この金髪のお姉さんはどんな人だろう。JAXAの広報担当さんに聞いてみた。
はたしてスペースパツキン美女の正体は?
「ステーションにいる金髪お姉さんのこと知りたい」と下心丸出しでJAXAの広報担当さんに問い合わせてみたところ……。彼女はカレン・ナイバーグさんと言い、1969年生まれ。星出さんと同じくミッションスペシャリストで、「きぼう」ミッションのためにディスカバリー号に搭乗して国際宇宙ステーションに行ったそうだ。
彼女の主なミッションは「きぼう」の設置、「きぼう」のロボットアームの操作、初期点検など。日本のために活躍してくれていたんだね。そんな人を下心丸出しで見てしまって、すまなかった。なお「どうして三つ編みにしないのか?」の質問したら、広報さんに失笑されてしまった。恥ずかしい。
カレンさんは星出さんと同様「きぼう」取り付け終了後にディスカバリー号に乗り、日本時間15日に地球に帰還する予定だ。そのお別れ会見の動画も配信されている。
いや~、最後まで素敵な髪の逆立ちっぷり。最後列に並ばされたのは、やっぱり髪の毛のせいなんだろうな。そんなカレンさん、地球への帰還待っています(はあと)。