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「どの工場で作ったらいいか教えてくれるツール」が上陸

2008年04月14日 12時04分更新

文● 桑本美鈴

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アイログは、各種製造、流通・小売業を対象に、サプライチェーン・アプリケーション事業を開始すると発表した。同事業の製品群は、仏アイログが昨年買収した米ロジックツールの製品、およびアイログの製造業特化型ソリューションなどで構成される。

 今回発表された製品群は、工場の生産計画/スケジューリングツール「ILOG Plant PowerOps」、戦略的ネットワーク計画立案およびマルチサイト生産ソーシングツール「ILOG LogicNet Plus XE」、在庫最適化ツール「ILOG Inventory Analyst」の3製品。これら3製品は、現行のERPやSCMを補完する形で導入が可能という。

 ILOG Plant PowerOpsは、プロセス生産工場の生産計画と詳細スケジューリング機能を備えた製造業特化ソリューション。最新版3.0を6月から出荷する予定。

 ILOG LogicNet Plus XEは、倉庫/工場/生産ラインの最適な数や場所・管轄地域・規模、および製品の最適な生産場所を判断する機能を備えたツール。ILOG Inventory Analystはプッシュ型/プル型の拠点配置、安全在庫の配置拠点、遅延事象の管理、ポリシー分析、および現状に基づく適正在庫水準の管理運用といった機能を搭載する。いずれも今夏に出荷を開始する予定。

 3製品の主なターゲットは、金属(主に鉄鋼)、自動車、飲食、化学、製薬などの製造業、および流通・小売業。特に製造業ではアジアで展開する日系企業に焦点を当てていくという。

 アイログでは、従来のコンポーネント・ソフトウェアに加え、今回新たにサプライチェーン・アプリケーションを提供することにより、ソリューション・ベンダとして、顧客の要求に幅広くきめ細かに対応していくとしている。

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