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アイログ、意思決定統合ソリューション「Optimization Decision Management System」を発表

2006年12月07日 00時00分更新

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12月6日、アイログは意思決定支援の統合ソリューション「Optimization Decision Management System」(ILOG ODMS)を発表した。

最適化エンジンとアプリケーション開発支援ツールを統合した「ILOG ODMS」

 アイログはソフトウェアの開発ツール、ソフトウェアコンポーネントのベンダーであり、本社はフランスにある。高度な数学に基づいた最適化技術、ビジネスルール管理、可視化などの技術を得意とする。同社の最適化エンジンは製造業、金融、テレコムなどさまざまな業種で利用されている。

アイログ代表取締役ゼネラルマネージャー 和多田茂氏

アイログ代表取締役ゼネラルマネージャー 和多田茂氏

 本日発表された「Optimization Decision Management System」(ILOG ODMS)は、最適化に関する製品で、同社の持つ最適化エンジン「ILOG CPLEX」、最適化モデリングツール「ILOG OPL Studio v5.1」、そしてアプリケーション開発用の新製品「Optimization Decision Manager」(ILOG ODM)の3製品をまとめたものだ。

 価格は437万5000円からで、初年度は国内で20ユーザーの獲得を目標としている。

 意思決定支援のアプリケーション作成には、業務担当者(意思決定者)、最適化(OR: Operations Research)技術の専門家、ソフトウェア技術者が関与している。すなわち、OR技術者が最適化モデルを作成し、技術者がアプリケーションを組み、業務担当者が確認してフィードバックするというサイクルで行なわれる。アイログのプロダクトマネージャー&テクニカルアカウントマネージャー 小野木真理氏は、既存の環境ではこのサイクルには時間がかかる点を指摘する。

アイログ プロダクトマネージャー&テクニカルアカウントマネージャー 小野木真理氏

アイログ プロダクトマネージャー&テクニカルアカウントマネージャー 小野木真理氏

 一方、ILOG ODMSを利用すると、OR技術者はモデル開発からアプリケーションの作成まで行なうことが可能になる。その後、技術者によって独自の可視化などが行なわれる。このようにして作成されたアプリケーションは、業務担当者もデータを調整しての試行などが可能になる。つまり、ILOG ODMSの導入により、業務担当者も開発サイクルに参加できるようになり、効率的なアプリケーション開発やコスト削減が実現する。

ODMSによる開発サイクル

ODMSによる開発サイクル

ODMSにより、業務担当者も開発サイクルに参加可能に

ODMSにより、業務担当者も開発サイクルに参加可能に

■関連サイト
アイログ株式会社
http://www.ilog.co.jp/

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