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シスコシステムズ、高速プロセッサを搭載した新ルータ「Cisco ASR 1000」を投入

2008年03月05日 16時00分更新

文● 大谷イビサ(編集部)

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3月5日、シスコシステムズは企業やサービスプロバイダ向けのエッジルータ「Cisco ASR 1000シリーズアグリゲーションサービスルータ(以下Cisco ASR 1000)」を発表した。新開発のプロセッサ搭載により、高い処理能力を実現する。

Cisco 7200の160台分のパフォーマンスを1台で実現

 Cisco ASR 1000は、ルータやファイアウォール、VPN、セッションボーダコントローラなど複数のサービスを単体で提供するシャーシ型のルータ。

 Cisco ASR 1000の最大の特徴は「既存の Cisco 7200シリーズの160台に相当する」(シスコシステムズ 社長兼最高経営責任者 エザード・オーバーピーク氏)というパフォーマンス。これを実現するのが、パケット処理能力用プロセッサ「QuantumFlow Processor(QFP)」だ。QFPは同社が2004年に投入したハイエンドルータ「CRS-1」のチームによって、約5年間をかけて作られたプロセッサで、単一チップに8億8000万トランジスタ、40個のパケット処理エンジンを集積した。最大10Gbpsというパフォーマンスを実現し、将来的には40Gbpsまでの拡張を見越している。

発表会で展示されたCisco ASR 1000の6Uモデル

発表会で展示されたCisco ASR 1000の6Uモデル

 またCRS-1登場以来、同社のソフトウェアの主軸となりつつある「IOS XE」も搭載。従来のシスコ製品のソフトウェアであるIOSとの互換性を持ちながら、パケットロスやダウンなしにアップデートが可能になるという。これは1台のハードウェア上に2つのIOSをアクティブ/スタンバイ構成で用意することで、冗長性を確保するもの。最上位機種ではハードウェアでの冗長化も行なわれているため、エッジルータでありながらきわめて高い可用性を実現した。

 さらに最近必須となっている電力消費にも配慮した。複数スレッドの同一処理により、既存の製品(Cisco 7301)に比べて、約46%の電力消費を削減を実現したという。

NTT東西のNGNでも採用

 Cisco ASR 1000のラインナップは、スロットの数や処理能力に合わせて、2U、4U、6Uのモデルが用意されている。インターフェイスモジュールは他の製品と共通に利用できる。通信事業者のWANサービスのエッジや企業での多拠点のWAN・VPN収容など幅広い用途を想定している。

左から3スロットの2U、8スロットの4U、12スロットの6Uモデル

 発表会では、Cisco ASR 1000がNTTのNGNサービスで採用されていることも発表された。インターフェイスモジュール(SPA)やIPsec、ファイアウォールなどの各種ライセンスを含まない最小構成の参考価格は、2Uモデルが469万9000円、4Uモデルが728万3000円、6Uモデルが857万5000円。出荷は2008年4月から順次行なわれる。

シスコシステムズ 社長兼最高経営責任者 エザード・オーバーピーク氏

シスコシステムズ 社長兼最高経営責任者 エザード・オーバーピーク氏

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