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「日本のITをどげんかせんといかん!」ITpro EXPOで見つけた九州発のIT企業とは

2008年02月01日 21時52分更新

文● アスキービジネス編集部

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1月30日~2月1日までの3日間、日経BP社が主催するITの総合展「ITpro EXPO」が東京ビッグサイトで開催。計240社のIT関連企業が参加し、総合展ならではの幅広い分野の展示が並ぶなか、編集部が注目したブースを紹介する。


モバイルWiMAX端末の参考出品に注目が集まる


 会場でひときわ大きな人だかりができ注目を集めていたブースの1つが、モバイルWiMAXの加入者端末を参考出品していた通信機器メーカーのフジクラだ。モバイルWiMAXは、早ければ年内にもサービスが始まる可能性がある次世代無線通信規格。ブースでは、このWiMAXで先行している韓国の通信事業者であるKTが開発した端末が展示されていた。これらは、すでに韓国独自のモバイルブロードバンド規格としてサービスが始まっている「WiBro」に対応した製品で、キーボードを折りたためるタイプのものや、パソコンに挿してWiMAX通信ができるUSBアダプタなどが展示されていた。

ITPROEXPO

参考出品された、韓国KT社開発のモバイルWiMAX端末

ITPROEXPO

モバイルWiMAX用の基地局も展示されていた

 同じくモバイル関連の参考出品として、日立製作所、日立システムアンドサービス、エリアポータル、インデックスの4社が共同で行なう「エリア限定」のワンセグ放送の実験システムを展示。電波の出力を調整することで、特定エリアだけに向けた放送サービスとして実験を行なっているものだ。たとえば、野球場内で観客に向けてリプレイ映像や成績表を配信したり、ショッピングモール内でお買い得情報を放送するといったことが可能になる。もちろんそれらの放送は、特別な機器を用意する必要はなく、普通のワンセグ携帯で見ることができる。すでに鈴鹿サーキットのフォーミュラ・ニッポンなどで実証実験が行なわれているものだが、今回は展示会場内の見どころなどを放送する実験が行なわれていた。2009年からの実サービス開始を目指している。

ITPROEXPO

思わぬ使い方の登場が楽しみな、エリア限定ワンセグサービス


IT力がその場で診断できる「ITpro EXPO検定」


 そのほか、ユニークな試みとして注目されたのが、各分野の知識をその場で診断できる特設企画

「ITpro EXPO検定」だ。会場では、以下の7つの検定を実施。

  • シスコのネットワーク検定
  • トレンドマイクロのセキュリティ検定
  • ITproのグリーンIT検定
  • まつもとゆきひろのRuby検定
  • KDDIのICT検定
  • マイクロソフトのWindows Server 2008検定
  • アクセンチュアのテクノロジ・キーワード検定

 設置されたパソコンで、選択形式で問題に答えると、その分野に対する自信の能力が測れるというものだ。また、各分野のエキスパートが、それぞれの問題の解説を無料で行なってくれる。最終日の午後はブースに長い列ができ、多くの人が解説に耳を傾けていた。

ITPROEXPO

「ITpro EXPO検定」では各分野のエキスパートが問題の解説までしてくれる。写真はWindows Server 2008検定の解説を行なう、グローバルナレッジネットワークの横山哲也氏


「地方発」のITを全国へ


 マイクロソフトや日本HP、KDDIなど大手企業がブースをかまえるなか、小さいながらも地方から全国展開を行なうIT企業のブースも見受けられた。その1つが、福岡に本拠地を置くメディアファイブだ。同社は、主にソフトウェアの受託開発を行なっているSIerだ。

 九州という地域性を活用し、首都圏と比べるとリーズナブルな価格でシステム開発が行なえることをメリットとして掲げている。また、同社はITエンジニアの育成と提供を行なう事業も手がけている。独自のノウハウで、開発未経験者を約5カ月でエンジニアとして育成するコースを持ち、「福岡で育成したエンジニアを全国に送り出す」というモットーで活動を行なっている。

 1月15日には、この育成事業の全国展開を発表。福岡に留まらず、全国でエンジニアが不足している企業対する人材育成のコンサルティングサービスを開始するという。地方のメリットを活かしながら事業展開を行なう同社の今後に注目したい。

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