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マイクロソフト、“Windows Vista SP1”を2008年第1四半期にリリース

2007年08月30日 20時14分更新

文● 山本雅史

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米マイクロソフト社は29日(現地時間)、Windows Vistaの修正パック“Windows Vista Service Pack 1”(Vista SP1)について、2008年の第1四半期にリリースすると発表した。

広報発表文の中で、同社Windows コアオペレーティング・システム・ディビジョン担当上級副社長のJon DeVaan氏は、Vista SP1に関するさまざまな噂を払拭すべく、一応のスケジュールを発表するとして、2008年の第1四半期にリリースする予定でいると述べた。しかし、スケジュールは確定したものではなく、「今後、広範囲に行なわれるベータテストなどのフィードバックによっては、スケジュールが変更される可能性もある」(DeVaan氏)とも述べている。

Vista SP1のベータテストについては、1ヵ月以内に広範囲なベータテストを開始するとしている。TechNetやMSDNを通じて配布され、ファイルサイズは50MBほどという。

一方でDeVaan氏はSP1以外の修正についても言及し、Windows Updateなどを通じて随時提供するとしている。また、Vista SP1はWindows XP Service Pack 2とは異なり、新しい機能の追加はほとんど行なわず、バグ修正やパフォーマンス・信頼性向上、アプリケーション互換性の向上を目指すという。

なお、Windows XPの最後のService Packとなる“Windows XP Service Pack 3”に関しても、数週間以内にテストを開始すると述べている。

Vistaの開発を行なっているチームのブログで公開された“Windows Vista Service Pack 1 Beta White Paper”では、Vista SP1の内容について、以下のように述べている。

     
  • Vistaの信頼性(バグフィックス)、パフォーマンスの改善、高いセキュリティーを実現する
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  • ドライブ暗号化機能“BitLocker”(関連記事)によるドライブ暗号化機能などを構築しやすくするために、管理機能を向上させる。OSドライブだけでなく、他のドライブも暗号化できるようにする
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  • 新しいハードウェアのサポート。“EFI”やフラッシュメモリー用ファイルシステム“exFAT”に対応
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  • シャットダウン時のファイル操作に関する信頼性向上、休止状態やスリープ時/復帰時の時間短縮、コールドブート時のブート時間の短縮化など
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  • ファイルコピー、移動時の速度改善
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  • Internet Explorer 7でのJavaScriptパーサーのスピードアップ
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  • 一部のグラフィックチップにおける不具合の修正
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  • DirectX 10.1のサポートとDirectXのパフォーマンスアップ

EFI(Extensible Firmware Interface)とは、既存のパソコンで使われているBIOSではなく、Itaniumサーバーなどで利用されている新しいハードウェア制御プログラムである。当初、VistaはEFIを標準サポートすると言われていたが、結局はBIOSサポートが標準となり、EFIのサポートは省かれていた。それがSP1でサポートされることになった。

またexFAT(Extended File Allocation Table)は、USBメモリーなどのフラッシュメモリーストレージを対象にしたファイルシステムである。これもVistaのリリース時にサポートされるとされていたが、途中で先送りになっていた。これもSP1で正式サポートされる。

SP1はOSアップデートのひとつの方法だが、“SPが出なければVistaの信頼性が劣る”というわけではない。SP1で提供される多くのモジュールは、すでにWindows Updateで提供されていたり、“QFE”(Quick Fix Engineering)としてマイクロソフトのサイトからダウンロードできる。

Vista SP1のリリース時期は2008年第1四半期とされているが、ひとつの目標は『Windows Server 2008』がリリースされる2008年2月末、もしくは2008年3月初旬となると予測される。

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