ASCII Power Review 第147回
24mm F2 DG DNに24mm F3.5、35mm F2、45mm F2.8、65mm F2、90mm F2.8の6兄弟です
SIGMA「Iシリーズ」単焦点レンズ6本試用レビュー = 気になる高性能&コンパクトレンズを一気に使ってみた[後編]
2021年10月22日 10時00分更新
シグマのミラーレス専用レンズ「Iシリーズ」 全6本試用レビューです。前半では各レンズの紹介と、基本性能の違いについて、試写で紹介しました(「SIGMA「Iシリーズ」単焦点レンズ6本試用レビュー = 気になる高性能&コンパクトレンズを一気に使ってみた[前編]」)。
後編ではSIGMA「fp L」と共に自由に撮影し感じたことをお伝えしていくことに。ただ、あくまでも個人的印象や好みなので、その点はご了承ください……。
世界最小のフルサイズ・ミラーレスには
やはり単焦点の「コンパクト三兄弟」!
掲載した作例はDNG+JPEGで記録したJPEGデータである。設定としては、
ホワイトバランス:オート
カラーモード:スタンダード
レンズ光学補正
回折:オフ(普段のスナップではあまり絞らないので)
周辺光量:オフ(光量低下もレンズの味だと考えて)
にて、撮影している(作例はすべてクリックすると拡大表示になります)。
まずはF値控えめの「コンパクトタイプ」(24mmF3.5、45mmF2.8、90mmF2.8)から。この3本を組み合わせるメリットは、やはり携帯のしやすさだろう。秋から冬に着用するポケットの大きなコートなら、カメラを首にかけ残り2本はポケットに入れ手ぶらで撮影を楽しむこともできる。
広角、標準、望遠と焦点距離が適度なステップでバラけているのもいい。フィルター径も同じで、話題のマグネット型レンズキャップも共通だ。
単焦点だと頻繁にレンズ交換をすることになるが、その際キャップの組み合わせが面倒に感じることもある、なのでレンズキャップが共通なのは何気にうれしいポイントだ。
「45mm F2.8 DG DN」は人の見た目に近い標準レンズで、被写体との距離感によって広角のようにも、望遠のようにも撮れる。50mmより少しだけ短い45mmという焦点距離もマニア受けする(実際大差はないけど……)。
最初は開放F2ならいいのに~と思っていたら、35mmに65mmと前後の焦点距離で開放F2レンズをラインナップするあたりはシグマは商売上手である。
。「90mm F2.8 DG DN」は最近では珍しいF値控えめの中望遠。そういえばズームが主流になる前は105mmF2.5や135mmF3.5といったレンズが多々あった事を思い出す。
絞り開放では望遠らしいボケ感で、最短の50cmまで寄ればマクロ的な写真も撮れる。携帯もしやすくスナップ向き中望遠レンズだ。
「24mm F3.5 DG DN」はスペックだけ見れば一般的な標準ズームの広角側と変わらないが、絞り開放や近接撮影では並みのレンズでは味わえない独特の描写になる。もちろん絞れば画面全域整った写真にもなり、撮り方次第での変化を楽しめる。
「F2 三兄弟」の写りはボケが魅力 個性があって楽しいのだ
「開放F2タイプ」(24mmF2、35mmF2、65mmF2)の3本は、「コンパクトタイプ」と比べれば手にしたときに重厚さを感じるが、それでも開放F2のレンズとしては十分小型だ。
せっかく開放F値が明るいのなら、それを活かさないともったいない。ということで今回作例を撮るにあたり、この3本の作例はすべて開放F2で撮ることにした。
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