アスキー的パソコン大解剖 第91回
Core i5 vs. Ryzen 5 どっちがお得?
第10世代Coreと第3世代Ryzenで組むコスパ最強の自作PC (1/5)
2020年07月04日 12時00分更新
第10世代Coreプロセッサーが発売され
ますます競争が激化するインテルとAMD
長らくインテルの圧倒的帝国っぷりだったが、Ryzenが登場して以降、AMDがシェアを拡大して比肩するに至った。この状態は「Athlon 64 X2」以来のような気がするのだが、ともあれ拮抗状態になると、とくにボリュームゾーンにおいてコストパフォーマンスのいいCPUが投入されがちであり、いまがまさにその瞬間となっている。
そのため、急ぎミドルクラスのPCが必要になったり、4世代ほど前の環境から最新環境に変更したりするに、ちょうどいいタイミングだ。そこで、とにかくコスパが高いお買い得な自作PCを約10万円で作っていこう。
第10世代Coreと第3世代Ryzen
狙うは2万5000円前後で買えるミドルレンジ
コスパ最強PCを自作するにあたり、まず最初に選ぶのがCPUだ。ハイエンドになるほど性能は良くなるがコスパは低くなるので、狙うはミドルレンジクラスだ。インテルならCore i5、AMDならRyzen 5が該当する。
第10世代Coreラインナップ | |||
---|---|---|---|
製品名 | 詳細 | 実売価格 | |
Core i9-10900K (3.7GHz) | 10コア(20スレッド) | 7万2000円 | |
Core i9-10900 (2.8GHz) | 10コア(20スレッド) | 6万5000円 | |
Core i9-10900F (2.8GHz) | 10コア(20スレッド), GPU非搭載 | 6万1000円 | |
Core i9-10900T (1.9GHz) バルク品 | 10コア(20スレッド) | 6万3000円 | |
Core i7-10700K (3.8GHz) | 8コア(16スレッド) | 5万6000円 | |
Core i7-10700KF (3.8GHz) | 8コア(16スレッド), GPU非搭載 | 5万1000円 | |
Core i7-10700 (2.9GHz) | 8コア(16スレッド) | 4万8000円 | |
Core i7-10700F (2.9GHz) | 8コア(16スレッド), GPU非搭載 | 4万3000円 | |
Core i7-10700T (2.0GHz) バルク品 | 8コア(16スレッド) | 4万6000円 | |
Core i5-10600 (3.3GHz) | 6コア(12スレッド) | 3万2000円 | |
Core i5-10500 (3.1GHz) | 6コア(12スレッド) | 2万9000円 | |
Core i5-10400 (2.9GHz) | 6コア(12スレッド) | 2万5000円 | |
Core i5-10400F (2.9GHz) | 6コア(12スレッド), GPU非搭載 | 2万2000円 | |
Core i3-10320 (3.8GHz) | 4コア(8スレッド) | 2万2500円 | |
Core i3-10300 (3.7GHz) | 4コア(8スレッド) | 2万1500円 | |
Core i3-10100 (3.6GHz) | 4コア(8スレッド) | 1万7500円 |
第3世代Ryzenラインナップ | |||
---|---|---|---|
製品名 | 詳細 | 実売価格 | |
Ryzen 9 3950X (3.5GHz) | 16コア(32スレッド) | 9万9000円 | |
Ryzen 9 3900X (3.8GHz) | 12コア(24スレッド) | 6万500円 | |
Ryzen 7 3800X (3.9GHz) | 8コア(16スレッド) | 4万7000円 | |
Ryzen 7 3700X (3.6GHz) | 8コア(16スレッド) | 3万9600円 | |
Ryzen 5 3600X (3.8GHz) | 6コア(12スレッド) | 3万円 | |
Ryzen 5 3600 (3.6GHz) | 6コア(12スレッド) | 2万5000円 | |
Ryzen 5 3500 (3.6GHz) | 6コア(6スレッド) | 1万6000円 | |
Ryzen 3 3100 (3.6GHz) | 4コア(8スレッド) | 1万3000円 |
※価格は6月22日店頭調べ。価格や在庫は常に変動しています。ご注文、ご購入の前に必ずショップで最新情報をご確認下さい。
PCを組む時の目安として、CPUにかけるコストの割合を多くても全予算のおよそ30%まで、できれば25%までにしておかないと、他のパーツとのバランスが悪くなる。予算が10万円とした場合、最高3万円、理想は2万5000円となる。
この予算内に収まるモデルを選ぶと、インテルはCore i5-10500とCore i5-10400、AMDはRyzen 5 3600XとRyzen 5 3600に絞られる。実際、これらのモデルは秋葉原でもよく売れており、最上位モデルの次に完売することが多い。
では、これらの4製品のなかから選ぶとするとどれだろうか? 今回作る自作PCは、ゲームから動画配信まであらゆる作業をこなせる万能PCを目指している。そうなるとビデオカードも必要になってくる。そちらにも予算を振ることを考えると、CPUは2万5000円前後に収めたいところだ。
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