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アスキー的パソコン大解剖 第47回

AMDとインテルの8コアCPU対決 どっちがお得? (1/7)

2018年11月26日 19時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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Ryzenを追撃するインテル第9世代Core iプロセッサー

 一般ユーザーが普通に買える値段で、はじめて物理8コアを実現したAMD「Ryzen」。それに遅れること約1年半、インテルもメインストリームとなるLGA1151プラットフォームで、最大8コア16スレッドで動作する第9世代Coreプロセッサーを投入。コンシューマー向けCPUとしては、ひと足先に物理8コアを実現したAMD Ryzen 7シリーズと真正面から対決する形となっている。

 Ryzenに対抗し、最大6コア12スレッドを実現した第8世代Coreプロセッサーに続く第9世代は、まさにRyzenキラーと言える。Core 9000シリーズは最上位で8コア16スレッドの「Core i9-9900K」、8コア/8スレッドの「Core i7-9700K」。そしてCore i5シリーズの新たな最上位となる6コア/6スレッドの「Core i5-9600K」の3モデルを用意している。

インテルのメインストリーム向けCPUとしては初の8コア16スレッドモデル「Core i9-9900K」は、パッケージも独特だ

各CPUの比較表
メーカー名 AMD AMD Intel Intel Intel
製品名 Ryzen 7 2700X Ryzen 7 2700 Core i9-9900K Core i7-9700K Core i5-9600K
開発コードネーム Pinnacle Ridge Pinnacle Ridge Coffee Lake-S Refresh Coffee Lake-S Refresh Coffee Lake-S Refresh
製造プロセス 12nm 12nm 14nm 14nm 14nm
コア/スレッド 8コア/16スレッド 8コア/16スレッド 8コア/16スレッド 8コア/8スレッド 6コア/6スレッド
定格クロック 3.7GHz 3.2GHz 3.6GHz 3.6GHz 3.7GHz
最大クロック 4.3GHz 4.1GHz 5GHz 4.9GHz 4.6GHz
3次キャッシュ 16MB 16MB 16MB 12MB 9MB
メモリークロック DDR4-2933 DDR4-2933 DDR4-2666 DDR4-2666 DDR4-2666
メモリーチャンネル 2チャンネル 2チャンネル 2チャンネル 2チャンネル 2チャンネル
内蔵GPU なし なし Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630
TDP 105W 65W 95W 95W 95W
実売価格(11月5日現在) 4万2000円前後 3万9500円前後 6万6000円前後 5万1500円前後 3万5000円前後

3モデルが発売されたCore 9000シリーズ。ただ、8コアモデルのCore i9-9900KとCore i7-9700Kは、完売かつ次回入荷未定になっている

8コア16スレッドCPU「Core i9-9900K」。ソケット形状はメインストリームのLGA1151プラットフォームだ

「Core i9-9900K」(左)と第8世代Coreの「Core i7-8700K」(右)。ヒートスプレッダーの形状が、若干だが変更されているのがわかる

ひと足先に8コア16スレッドを実現したRyzen。第2世代Ryzen最上位のRyzen 7 2700X。ソケット形状はSocket AM4になる

Ryzen 7かCore 9000シリーズか
パフォーマンスを徹底比較

 ここからは、AMD「Ryzen 7 2700X」とCore 9000シリーズ 3モデルのパフォーマンスを定番ベンチマークの「CINEBENCH R15」、「PCMark10」や、Adobe「Media Encoder CC」、「Lightroom Classic CC」などの実アプリを使ってチェック。各種テストから、狙い目の最新CPUを見極めていこう。

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