Ryzenを追撃するインテル第9世代Core iプロセッサー
一般ユーザーが普通に買える値段で、はじめて物理8コアを実現したAMD「Ryzen」。それに遅れること約1年半、インテルもメインストリームとなるLGA1151プラットフォームで、最大8コア16スレッドで動作する第9世代Coreプロセッサーを投入。コンシューマー向けCPUとしては、ひと足先に物理8コアを実現したAMD Ryzen 7シリーズと真正面から対決する形となっている。
Ryzenに対抗し、最大6コア12スレッドを実現した第8世代Coreプロセッサーに続く第9世代は、まさにRyzenキラーと言える。Core 9000シリーズは最上位で8コア16スレッドの「Core i9-9900K」、8コア/8スレッドの「Core i7-9700K」。そしてCore i5シリーズの新たな最上位となる6コア/6スレッドの「Core i5-9600K」の3モデルを用意している。
各CPUの比較表 | ||||||
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メーカー名 | AMD | AMD | Intel | Intel | Intel | |
製品名 | Ryzen 7 2700X | Ryzen 7 2700 | Core i9-9900K | Core i7-9700K | Core i5-9600K | |
開発コードネーム | Pinnacle Ridge | Pinnacle Ridge | Coffee Lake-S Refresh | Coffee Lake-S Refresh | Coffee Lake-S Refresh | |
製造プロセス | 12nm | 12nm | 14nm | 14nm | 14nm | |
コア/スレッド | 8コア/16スレッド | 8コア/16スレッド | 8コア/16スレッド | 8コア/8スレッド | 6コア/6スレッド | |
定格クロック | 3.7GHz | 3.2GHz | 3.6GHz | 3.6GHz | 3.7GHz | |
最大クロック | 4.3GHz | 4.1GHz | 5GHz | 4.9GHz | 4.6GHz | |
3次キャッシュ | 16MB | 16MB | 16MB | 12MB | 9MB | |
メモリークロック | DDR4-2933 | DDR4-2933 | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2666 | |
メモリーチャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | |
内蔵GPU | なし | なし | Intel UHD Graphics 630 | Intel UHD Graphics 630 | Intel UHD Graphics 630 | |
TDP | 105W | 65W | 95W | 95W | 95W | |
実売価格(11月5日現在) | 4万2000円前後 | 3万9500円前後 | 6万6000円前後 | 5万1500円前後 | 3万5000円前後 |
Ryzen 7かCore 9000シリーズか
パフォーマンスを徹底比較
ここからは、AMD「Ryzen 7 2700X」とCore 9000シリーズ 3モデルのパフォーマンスを定番ベンチマークの「CINEBENCH R15」、「PCMark10」や、Adobe「Media Encoder CC」、「Lightroom Classic CC」などの実アプリを使ってチェック。各種テストから、狙い目の最新CPUを見極めていこう。
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