前回の記事より、個人でライブ配信をしたい人のための「機材選びをどのようにしたら良いのか」を複数回に渡り紹介しています。モデルケースは下記を前提としています。
・配信場所は自宅の一室(外での配信はしない)
・ひとつのプラットフォームでライブ配信
・配信を始める時にオープニングムービー流したい
・カメラはパソコン内蔵ではなく、外付けにして少し高画質で自分を映したい
・スマートフォンに入れてある音楽をBGMとして流したい
・ちょっと良いマイクを使って、なるべく高音質にしたい という人が対象です。簡単に言ってしまえば、「いま流行のYouTuberっぽい配信を考えている人」というとわかりやすいかもしれません。
今回の記事はライブ配信の軸となる「パソコン」について。どういったパソコンを選べばいいのか、どれくらいのコストが必要なのか、選ぶうえで気を付けるべきポイントを紹介していきます。本稿最後にMacについて触れますが、基本的にはWindowsマシンの話を中心に進めていきます。
普段でも、パソコンを買い直すとき「どの機種を買ったら良いのかわからない」と迷うことが多いかもしれません。この時、相談をしたショップの店員さんから「どんなことにパソコンを使いますか?」と用途を聞かれるのと同じように、配信マシンを含めた、ライブ配信における機材選びはやはり「どのようなことをライブ配信でやりたいか」という用途が明確になると、おのずと必要となる機材やそのスペックも決まってきます。
20万円ぐらいのコストがかけられるならば、とても幅広い選択肢へ
前回の記事でも挙げたように、多くのパソコンメーカーから、さまざまなスペックのマシンがあることで、パソコンそのものの選択肢は広がっています。その一方で、実際のところ「どれを選んだらいいのか」よくわからないのが実情かもしれません。ただ、具体的にどのようなマシンにすればいいのかが迷うところです。
パソコン選びには人それぞれの好みもありますが、ひとつの目安として挙げたのはいわゆる「ゲーミングパソコン」と呼ばれる製品群です。ゲームによる大きな負荷を処理できる「ゲーミングパソコン」であれば、動画編集やライブ配信の用途にも対応できるからです。
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