ASCII倶楽部

このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

アスキー的パソコン大解剖 第32回

10万円以下低予算ゲーミングPCおすすめ自作レシピ、パーツ紹介 (1/5)

2018年05月19日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

選択肢が広がったCoffee Lakeでの自作に注目

 PentiumやCeleronとともに、「Intel H370」や「Intel B360」といった廉価版チップセットが投入され、PC自作の幅が広がったCoffee Lake-Sこと、第8世代Coreプラットフォーム。

 なかでも最上位となる「Intel Z370」チップセットの下位に位置し、ミドルレンジクラスからエントリークラスをフォーローする「Intel H370」を搭載するマザーボードは、コストパフォーマンスが優秀だ。

10万円アンダーの格安ゲーミングPCを組もう!

 このH370搭載マザーボードの登場に加え、一時期は極端な品薄、高値となっていたビデオカードが落ち着きを取り戻しつつあり、コストパフォーマンスを重視したゲーミングPCを組むのにベストと言える状況になってきている。

 そんなパフォーマンスとコストを重視したH370ゲーミングPCを組む上で、マスターしておきたいポイントや10万円アンダーを実現する格安ゲーミング構成、おすすめパーツなどを紹介していこう。

1万台前半からマザーボードを選べるようになった第8世代Coreプラットフォーム。コスト重視で組めるようになった

ランナップが増加した第8世代Coreプロセッサー。コスパ重視派にダントツ人気なのは、6コア/6スレッド、最大4GHz動作の「Core i5-8400」だ

ビデオカードの品薄は解消中。秋葉原おなじみの週末限定特価も多いので、要チェックだ

Intel 300シリーズチップセットの
スペック差をマスター

 ハイエンド、ゲーマー向けチップセットとなるZ370に加え、H370、B360、Q370、H310チップセットが追加された第8世代Coreプロセッサー向けチップセットのIntel 300シリーズ。エンタープライズ仕様のQ360を除いた3モデルが一般向けで、ミドルレンジからエントリー向けのH370、エントリー向けでコストを抑えたB360、限られた機能を備える組み込み向けのH310という棲み分けになる。

 注目のH370チップセットは、オーバークロック機能とマルチGPU機能が削られているが、新たにUSB 3.1 Gen2(2ポート)がサポートされ、後発ならではのメリットもある。

 NVIDIA SLIのサポート(CPU内蔵PCIeレーンの分割)の有無もあるが、チップセット選びで最も大きなポイントとなるのは、CPU型番末尾に“K”が付く、倍率ロックフリーモデルで、CPUのオーバークロックを行なうかどうかだ。

 大型のCPUクーラーや簡易水冷キット使って、5GHz動作などを目指すならZ370搭載マザーボードでキマリだが、無印のCore i7やCore i5と組み合わせるなら、H370で十分と言える。

Intel 300シリーズチップセットの比較表
  Z370 Z370 B360 H310
サポートCPU Coffee Lake Coffee Lake Coffee Lake Coffee Lake
ソケット形状 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151 LGA 1151
対応メモリーch/速度 2ch/DDR4-2666 2ch/DDR4-2666 2ch/DDR4-2666 2ch/DDR4-2666
USB 3.1 Gen2サポート数 0ポート 最大4ポート 最大4ポート 0ポート
オーバークロック機能 × × ×
CPU内蔵PCIe 構成 x16×1、x8×2
x8×1+x4×2
x16×1 x16×1 x16×1
SATAポート 6ポート 6ポート 6ポート 4ポート
RAID機能 × ×
チップセットの
PCIe 3.0レーン数
24レーン 20レーン 12レーン 6レーン(Gen2.0)
VGA出力数 3 3 3 2

Z370マザーボードのほとんども、リアにUSB 3.1 Gen2対応ポートを装備しているが、これはマザーボードメーカーが独自に搭載したもので、ASMediaなどのサードパーティー製チップの制御になる

H370マザーボードの多くも、2基のM.2スロットを装備。さらにH370やB360は、11ac無線LANとBluetoothを増設できるインテル CNViスロットを新たにサポートしている

パフォーマンスとコストを重視した
オススメ構成はコレだ!

 「Core i7-8700K」に次いで人気となっている、6コア/6スレッドで最大4GHz動作の「Core i5-8400」をメインに、コストを抑えつつ機能充実のH370搭載マザーボードを組み合わせて、10万円アンダーの格安ゲーミングPCを構築しよう。

Core i5-8400やH370マザーボード、GeForce GTX 1050 Ti、SSDなどを搭載しつつ、10万円アンダーを実現

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週間ランキングTOP5

ASCII倶楽部会員によく見られてる記事はコレだ!

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!