第73回記事ではライブ配信メディアにおける2018年の注目キーワードのひとつとして「リアルタイムな美顔・美肌」を挙げました。
これまでのスマートフォンからのライブ配信は、画面をモノクロやセピア色などに変えることができる「フィルタ」や、顔を認識して頭に動物の耳をつけたり、ヒゲをつけたりすることができる「(AR)スタンプ」の機能が流行しました。
セルフィー(自分撮り)の写真や動画をTwitterやFacebookなどのソーシャルメディア、YouTubeのような動画共有サービスへアップロードすることがごく自然なこととなったように、ライブ配信でもセルフィーライブ(スマートフォンを目の前に置き、インカメラを使って自分自身を撮りながらライブ)することも多くなりました。そのことによって、これまでに生まれてきた「フィルタ」「スタンプ」の機能に続く次のニーズは、自分自身をよりキレイに魅せたい「美顔・美肌」の機能なのだと考えます。
実は、ライブ配信における美顔・美肌のエフェクトをリアルタイムで適用できる仕組みは、まだまだ始まったばかり。今回は、こうした「美顔・美肌」の機能に関する動きを改めて振り返っていきたいと思います。
写真や動画だけでなく、ライブ配信にも「リアルタイムな美顔・美肌」のニーズ
自分を被写体として自身がスマートフォンで撮影をする、いわゆる「セルフィー(自分撮り)」は、いまや写真だけでなく、動画でも自分撮りをするようになりました。特に、「セルフィーフォト」を撮る人たちのニーズに応えるものとして、近年は、セルフィーを意識した(売りとする)スマートフォンも登場してきています。
この連載の記事
- 第117回 ニコニコとAbemaTV協業 アベマ側へのメリットは何?
- 第116回 LINE LIVEは中高生がスマホ1台でライブ配信できる世界を作った
- 第115回 サイバーエージェントのライブ配信が事実上サービス終了へ
- 第114回 ニコニコの止まらぬプレミアム会員減少 だからこそ新事業の成長に注目
- 第113回 ゲーム実況者におすすめの機材 ローランドの新ビデオミキサー
- 第112回 約7万円のライブ配信機材「Liveshell X」が絶対的にオススメな理由
- 第111回 ライブ配信で万引き減った弁当店から考える「生中継カメラ」の絶大な効果
- 第110回 ローランドの新製品には現場の人が求める機能が搭載されている
- 第109回 世界のゲーム実況が集う「Twitch」が日本でメジャーになるために必要なこと
- 第108回 Twitterのライブ配信機能は企業から敬遠されていた
- この連載の一覧へ