iPhone 7シリーズをはじめ、イヤホンジャックのないスマートフォンも登場している。近々発売されるであろう次期iPhoneにもイヤホンジャックはないと思われるため、ワイヤレスで接続できるBluetoothイヤホンに注目が集まっている。
そこで今回は、1万円以下、3万円以下、3万円以上の価格帯別にBluetoothイヤホンの中から、インナーイヤー型、カナル型、ネックバンド型をピックアップして紹介する。まずは、1万円以下で購入できるコストパフォーマンス重視のモデル3機種をレポートする。なお、音質のチェックはすべてiPhone 7 Plusを使用した。
充電器でおなじみのANKER製イヤホン
ANKER「Anker SoundBuds Life」
首に回して装着するネックバンド型で、素材にはシリコンを採用。IPX5の防水規格に対応しているので、雨の日の屋外やスポーツ中でも安心して装着できる。ドライバーは2重構造の約10mmを採用しており、低音の響を重視している。
電源ボタンはネックバンド左先端の裏側、音量ボタンは右先端の裏側に配置。充電用のmicroUSB端子も右先端の裏側にある。また、左先端表側にはコントロールボタンがあり、音楽再生や通話時の応答などに対応している。本体にはバイブレーション機能のほかにCVCノイズキャンセリング機能もあり、ハンズフリー用のイヤホンとしても使いやすい。
1回の充電で約20時間の再生が可能。フル充電には約90分、10分間の充電でも約1.5時間は使用できるので、バッテリー切れでもちょっと充電すればすぐに使えるのがうれしい。イヤホンはマグネット式で左右をくっつけておけるので、持ち運び時や耳から外したときに絡まったりしないのが便利だ。
音質はかなり低音が強く感じるが、全体のバランスは悪くない。ネックバンドも約59gと軽量で装着感をあまり感じないので使いやすい。
直販価格は4999円。
音質と価格のバランス良し!
オンキヨー&パイオニアイノベーションズ「E200BT」
ドライバーは8.6mmで、ハウジングには不要な振動を抑えるアルミ素材を採用。さらに左右をつなぐケーブルはツイストケーブルとなっており、外部からの電磁ノイズの影響を抑えてくれる役割をはたしている。これにより再生音以外のノイズが少なく、クリアーな音質を実現している。
バッテリーは左右のイヤホンをつないだケーブルの中央部分に装備。イヤホンを装着するとちょうど首の後ろに配置される。LEDもバッテリー側にあるので装着中は残量などがわかりにくいが、バッテリーが少なくなると音声で伝えてくれるガイダンス機能があるので、音楽再生中でもバッテリー残量がわかる。連続使用時間は最大8時間で、充電時間は約2時間。
コントロール用のボタンもケーブルの途中、左イヤホン寄りに配置されており、装着時には左手で操作する。充電用のmicroUSB端子もコントローラー部分に用意されている。
音質は高音部が強くシャリシャリとした印象で低音がやや物足りない。ただしボーカルの声などは聞こえやすい。
実売価格は7300円前後。
1万円以下で買える左右独立分離カナル型イヤホン
エム・エス・シー「MS-TW1」
左右が独立した分離型のイヤホンで、それぞれ約4gずつと軽量。そのためドライバーは6mmとやや小型のものを採用している。
左右のうちどちらかを親機として、もう片方を子機として使用する。スマートフォンとペアリングしたほうが親機となる。左右どちらのイヤホンにもボタンがひとつずつ配置されており、親機と子機でボタンを押したときの動作が違っているので、スムーズに操作するには慣れが必要だ。
イヤホンの連続再生時間は最大約2.5時間とやや短いのが残念。充電には専用のケースを使用するのだが、ケースとイヤホンはマグネットで装着できるので、充電時に端子がズレてしまう心配がない。充電ケースにもバッテリーが搭載されており、ケースがフル充電の状態なら、イヤホンを約3回ほどチャージ可能。ケースを充電して持ち運ぶことで、連続再生時間の短さをカバーできる。専用ケースから取り外すと自動で電源がオンになる。そのため初回使用時のペアリング以外には電源をオンにする必要がない。
ドライバーは小型だが、低音がしっかりと響き音圧感がある。マイクにはCVCノイズキャンセリング機能があるので、クリアーな音で通話もできる。
実売価格は9980円前後。
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