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アスキー的パソコン大解剖 第2回

4万円で買うなら「Core i7」「Ryzen 7」どっちが正解? どっちを選ぶべき? (1/6)

2017年07月29日 12時00分更新

文● 飯島範久、山県 ベンチマーク●加藤勝明

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 CPU市場がにわかに活況だ。それもそのはず。ここ数年インテルの独壇場になっていたPC向けCPU市場に、AMDの「Ryzen 7」が殴り込んできたからだ。

 春に発売されたRyzen 7シリーズは、コスパがよく自作erはこれに飛びついた。これに対しインテルは危機感をいだき急遽Core Xシリーズを夏に投入。価格設定もRyzen 7を意識したものにするなど、「市場競争」が復活した。ユーザーが待ち望んだ正しい姿だ。

 そこで、今回はちょうど同じ4万3000円前後で購入できる「Core i7-7740X」と「Ryzen 7 1700X」に焦点を当て、どちらのCPUを選んだらいいのか検証してみた。

最強の“7”シリーズCPUはどっちだ?

4万3000円前後で購入できる
Core i7とRyzen 7

 まずは、両製品の概要から。「Core i7-7740X」は4コア/8スレッドで、“Kaby Lake-X”のコード名で開発されてきたもの。動作周波数は4.3GHz、最大4.5GHzだ。Kaby Lake-SのK付きモデルと基本スペックは同じ(メモリーもデュアルチャンネル)だが、わずかにクロックが高く設定されている。高クロックを狙いたいオーバークロッカー向けのラインだ。

 ソケットは従来の「LGA2011-v3」から「LGA2066」に変更されたが、対応するIntel X299チップセット搭載マザーボードの中には、Kaby Lake-Xには対応しない製品も存在するので注意が必要だ。なお、今回テストではエンジニアリングサンプル(ES)版を使用している。

Core i7-7740XのES版。ヒートスプレッダーの形状が微妙に縦長、さらにRFIDチップも搭載されていない

 対する「Ryzen 7 1700X」は、8コア/16スレッドで、新しい「Zen」アーキテクチャーをベースとしたプロセッサー。動作周波数は3.4GHz、最大3.8GHzで、従来製品よりシングルスレッドでの処理速度を大幅アップしたほか、マルチスレッドでの処理も効率いいのが特徴だ。

 上位モデルの1800Xは、動作周波数が違うものの、その他のスペックは同等。つまり、製造時により高い動作周波数で安定動作したものが1800Xということだ。ソケットはSocket AM4で対応チップセットはAMDのX370である。

AMD「Ryzen 7 1700X」。旧モデルのFXシリーズより若干ダイサイズが大きくなった。右側は背面。ピンの直径はAM3と変わりない模様

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