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アスキー的パソコン大解剖 第1回

マザーもメモリーもファンもケースも光らせる! 光で飾るライトアップPC入門 (1/4)

2017年07月22日 17時00分更新

文● 宮里圭介  編集●ジサトラショータ

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 自作PCへのこだわりといえば、CPUやSSD、グラボといった主要パーツの性能に関するものが定番だが、それとは別に、見た目にもこだわるというユーザーは多い。PCケースだけを見ても、キューブ型や円筒形、強化ガラス採用、パステルカラー、ハンドル付きなど、個性的な製品が多数登場しているので、こういったものを使えば自分好みのユニークなPCが作れるわけだ。

 近年、見た目にこだわる個性派PCで注目されているもののひとつに、LEDを採用したパーツでPCを光らせる、いわゆる『ライトアップPC』がある。単純にPCを光らせるだけなので性能への影響は全くないのだが、目の前で光っているところを見ると「あ……これはこれでアリだな」と思えるのが不思議なところ。あくまで筆者の印象だが、あえて表現するなら「懐かしい近未来感」とでもいうのだろうか。子供の頃にSF映画やアニメで見た、やたらとキラキラピカピカ光る高性能コンピューターが連想されるのか、どこか懐かしく、そして憧れすら感じてしまうのである。実際、高性能なゲーミングPCではトレンドといってもいいほどライトアップが当たり前になっていて、その製品数も驚くほど増えてきている。

マウスコンピューターの『LITTLEGEAR』シリーズは、サイドパネルをアクリルに変更して内部のLEDを発光させられる

 そんなライトアップPCだが、ゲーミングPCを買わなければ手に入らないわけではない。現在はライトアップに使える市販パーツが増えてきており、自力でも既存のPCをライトアップ化するのはそれほど難しくないのだ。さらにこだわるなら、各種パーツの色を同期して変化できる機能を搭載したマザーボードを使ってPCを自作し、こだわりのライトアップPCを作り上げることだってできる。本特集ではライトアップPC入門として、その基本的な使い方を紹介していこう。

手元のPCをライトアップPC化する基本技
LEDテープを使いこなす!

 ライトアップの基本となるのが、フルカラーLEDが帯状につながったLEDテープを使ったもの。LEDテープ、コントローラー、リモコンの3つを使うのが基本で、両面テープでケースに貼り付け、好きな場所を光らせることができる。

市販のLEDテープ。コントローラー、リモコンなどがセットになっている場合もあり、ACアダプターを接続して発光させられる。

 セットで販売されていることも多いが、LEDテープだけの単体販売もある。既存のコントローラーに追加・延長して使いたい場合には、LEDテープだけ購入するといいだろう。基本的な使い方は、光らせたい場所にLEDテープを貼り付け、コントローラーを配置、PC内で電源を接続するというものになる。ACアダプターを使えば外部電源も利用できるので、PC内から電源が取れない場合でも光らせることができる。

LEDテープには最初から両面テープが貼られているので、剥がしてケースに貼り付けるだけと簡単だ。

LEDテープとコントローラーの接続は、多くの場合4ピンのコネクターとなっている。逆挿しもできてしまうが、きちんと方向があるので注意したい。

LEDの点灯や色の変更は、リモコンを使用する。調整できる範囲は製品によって変わるが、色指定、輝度調整、パターン変化などが選べる。

 LEDテープは長さ40センチや1メートルなど複数の種類があるが、ケースの貼りたい位置に対して長過ぎる場合がある。こういうときは、LEDテープをカットして長さを調整可能だ。ただし、LEDテープをカットできる場所は決まっているので、間違った場所で切らないよう注意しよう。

カットできるのは、ハサミのマークがあるこの位置だけ。間隔はLEDテープにもよるが、だいたい5~10cm間隔でカットできることが多い。

 側面から底面にかけてLEDテープを貼りたい場合、それぞれ1本ずつ使わなくてはいけないのかと考えてしまいがちだが、LEDテープは柔軟性があるため、ある程度曲げることができる。厚みがあるので鋭角に曲げることはできないが、ケースの角に合わせて直角に曲げるといった貼り方くらいなら問題ない。延長できるLEDテープを使い、ケース内部をぐるりとLEDテープで1周させるといった貼り方も可能だ。

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