おサイフケータイ対応スマホもiPhoneも格安でゲット

格安SIMはスマホとセットで乗り換えよう (1/2)

2017年01月25日 19時00分更新

文● 島徹　編集●南田ゴウ／ASCII編集部

　前回記事「格安SIM＆格安スマホに乗り換える！」では、キャリアスマホから格安スマホへの乗り換えに必要な手順や書類を紹介したが、今回は格安SIMとセットで購入するスマホの選び方とオススメのスマホを解説する。

　「格安スマホを契約しよう！」と思っても、どのスマホを買えば良いのか、どの格安SIMブランドが取り扱う格安スマホを契約すればいいのか迷うところだろう。

　そこで今回は、格安スマホ入門者にもオススメのスマートフォンと、初めてでも契約しやすい格安スマホのサービス会社について紹介していく。特に、日本製スマホが良い、できれば対面でサポートが充実した格安スマホを選びたいというユーザーは要注目だ。

　ただし、現在ドコモのスマホを利用中のユーザーは、ドコモの通信網を利用する格安SIMを提供するサービスへの乗り換えなら、現在利用中のスマホで格安SIMをそのまま使えることに注意。乗り換えの際に通信網をチェックしておくと、端末購入コストがかからないのでお得だ。

国内メーカーやiPhoneも！安心の格安スマホをチョイスする

　多くの「格安スマホ」は、低価格帯のスマホと低価格な料金プランをセットにして販売されている。ただし、格安SIMブランドで選べるスマホは、高額なハイエンドスマホが中心のドコモやau、ソフトバンクといったキャリア端末とは大きく異なっている。

　格安スマホ向けの端末で人気のメーカーは、台湾のASUSや中国のファーウェイだ。この2社はいち早く国内の格安スマホ市場に参入したこともあり、低価格スマホからハイエンドモデルまで数多くのAndroid機を複数の格安スマホブランドを通じて販売している。

　一方、格安スマホでもドコモやau、ソフトバンクでおなじみのメーカー製スマホを使いたいというユーザーも多いはず。こうした流れから、富士通とシャープが、格安スマホ向けにおサイフケータイやワンセグ対応スマホを供給している。さらに、Y!mobileとUQ mobileの2社は、アップルの「iPhone 5s」を販売している。格安スマホ初心者は、これらの使い慣れたメーカー製スマホのほうが安心して購入しやすいはず。

　格安SIMとセットで使うスマホを選ぶ際は、まず自分が「おサイフケータイ」を使っているかチェックしよう。使う場合は国内メーカー製スマホをチョイスし、使わないならファーウェイやASUSなど、コストパフォーマンスに優れる海外メーカー製端末を選ぶのがセオリー。アップルのiPhoneを使いたいなら、旧モデルながらお得に運用できる「iPhone 5s」が選択肢に入ってくる。

格安スマホはASUSやファーウェイなど海外メーカーのスマホが多い。だが、シャープや富士通も端末を販売するほか、一部ではアップルの「iPhone 5s」を低価格で販売する動きも出てきた

　なお、格安スマホの契約とセットで買えるスマホは2万～3万円台のミドルレンジが主流。格安スマホの契約とセットなら、一括払いのほか24ヵ月の分割払いを選べることも多い。「格安スマホを試してよう」という場合は最低契約期間が短くすぐに他ブランドに移行できる一括払い、じっくり使う場合は購入時の負担が小さい分割払いを選ぶのがいいだろう。

格安SIMでおサイフケータイを使いたいなら
国内メーカー製SIMフリースマホでキマリ

国内メーカーの安心感に加えて防水、おサイフ、ワンセグに対応
富士通「arrows M03」

●取り扱いブランド：イオンモバイル、楽天モバイル、UQ mobile、IIJmio、mineo、LINEモバイル、BIGLOBE、DMM mobileなど
●実売価格：3万5500円前後

　HD解像度（720×1280ドット）の5型液晶搭載に加え、落下しても壊れにくい耐衝撃性能や防水・防塵機能に対応。フレーム部分に金属パーツを採用しており、手に持った際の質感も上々。通常利用なら3日持つ省電力性能も魅力だ。

ワンセグ用のアンテナを内蔵。引き出すことで、いつでもテレビを楽しめる

　このほか、おサイフケータイやワンセグにも対応。ワンセグは本体から引き出して利用する専用アンテナを搭載。外付けアンテナがなくても、外出先で気軽にテレビを楽しめる。多くの格安スマホブランドが取り扱っており、セットで購入しやすいのも魅力のひとつ。

「arrows M03」の主なスペック
メーカー	富士通
ディスプレー	5型液晶
画面解像度	720×1280ドット
CPU	Snapdragon 410 1.4GHz×4（クアッドコア）
メモリー	2GB
ストレージ	16GB
カメラ	アウト13.1メガ/イン5メガ
バッテリー	2580mAh
対応バンド（LTE）	1/3/8/19/26
対応バンド（W-CDMA）	1/5/6/8/19
対応周波数（GSM）	850/900/1800/1900MHz
対応SIM	nanoSIM
無線LAN	11n（2.4/5GHz）
おサイフ／NFC	○／○
ワンセグ／フルセグ	○／×
防水／防塵	IPX5,8／IP6X
サイズ	72×144×7.8mm
重量	約141g

防水、おサイフ対応で幅71mmとスリムな国内メーカー製スマホ
シャープ「AQUOS SH-M04」

●取り扱いブランド：楽天モバイル、IIJmio、BIGLOBE、DMM mobile、UQ mobile（通信仕様の異なる「AQUOS L」として販売）
●実売価格：3万2200円前後

　発色の良いHD解像度（720×1280ドット）の5型IGZO液晶を採用。防水防塵やおサイフケータイにも対応している。ワンセグには非対応だが、そのぶん富士通の「arrows M03」より低価格。採用している格安スマホブランドはやや少ないが、国内メーカー製端末を低価格で購入できるのは魅力だ。

USB端子はカバーのないキャップレス防水仕様。ストラップホールも搭載している

「AQUOS SH-M04」の主なスペック
メーカー	シャープ
ディスプレー	5型液晶
画面解像度	720×1280ドット
CPU	Snapdragon 430 1.4GHz×4＋1.1GHz×4（オクタコア）
メモリー	2GB
ストレージ	16GB
カメラ	アウト13.1メガ/イン5メガ
バッテリー	2700mAh
対応バンド（LTE）	1/3/5/19/21
対応バンド（W-CDMA）	1/5/6/19
対応周波数（GSM）	850/900/1800/1900MHz
対応SIM	nanoSIM
無線LAN	11n（2.4GHz）
おサイフ／NFC	○／○
ワンセグ／フルセグ	×／×
防水／防塵	IPX5,8／IP6X
サイズ	71×143×8.3mm
重量	約138g