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導入障壁をなくすAI電話受付「LINE WORKSキャッチコール」 “1年間無料”のキャンペーンも

「営業電話が消えた」 ―― LINE WORKSの“電話番AI”は人手不足の中小企業を救うか

2026年10月20日 09時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 今なお業務コミュニケーションの主役である「電話」。人手不足の多くの中小企業が、電話対応をやめられず、頻繁な業務中断に悩まされ続けているのが現状だ。

 LINE WORKSがこの課題を解決すべく、2026年10月19日より正式提供開始したサービスがAI電話受付サービス「LINE WORKSキャッチコール(以下、キャッチコール)」である。実績のある同社の音声認識技術を採用し、導入のしやすさや分かりやすい料金体系にこだわっている点が特徴だ。さらに、電話対応のデジタル化を推進すべく、破格の「1年間無償のキャンペーン」も展開する。

 LINE WORKSの執行役員CPOである大竹哲史氏は、同サービスの発表会にて「オペレーターの業務効率化を担ってきた技術を活用して、『より幅広い企業の現場をラクにしたい』というコンセプトで生まれたのがキャッチコール」だと語った。

(左から)LINE WORKS 執行役員CPO プロダクト統括本部 本部長 大竹哲史氏 / 事業企画本部 AI Planningプロダクトマネージャー 小澤隼貴氏 / 事業企画本部 WORKSプランニングチーム サービスプランニングマネージャー 村田薫氏

5割弱が「なくしたい」のに、デジタル化が進まない電話対応

 LINE WORKSが2026年9月に実施した中小企業で代表電話を受けている1102名を対象とした調査によると、電話対応や取次に1人当たり1日約1時間も時間が費やされていることが分かった。一方で、着信の4件に1件は重要度の低い電話であり、それにもかかわらず電話対応のために出社や残業を余儀なくされているとの回答は42%に達している。

 キャッチコールのプロダクトマネージャーを務める小澤隼貴氏は、「時間以上に深刻なのは、電話対応によって業務が中断されること。一度止まってしまうと、復帰するのに更に時間がかかる。調査でも課題の1位に挙がった」と語る。

代表電話対応の実態調査

 このような負担を生む代表電話を「なくしたい」という回答は46.2%に上り、従業員規模が大きいほどその傾向が高まった。それでもなくせない背景には、「顧客や取引先との連絡に必要」という事情があり、36.8%が「電話での連絡を希望する相手がいる」と答えている。

 一方で課題の解決策となるのが、電話対応の「デジタル化」だ。しかし調査では、半数超の企業がデジタル化に取り組む・検討中なものの、実際に導入済みなのは1割に満たない。デジタル化の障壁となっているのは主に、「導入・運用コスト(34.6%)」「サービス選定の難しさ(30.5%)」「導入・初期設定の手間(26.6%)」の3つである。

代表電話対応デジタル化の障壁

導入しやすいAI電話番「LINE WORKSキャッチコール」 「営業電話が消えた」との声も

 こうした現状を打破すべく、LINE WORKSが提供開始したのがキャッチコールだ。一言で言えば“AIを電話番にする”サービスである。企業に電話がかかってくると、AIが自動で一時対応し、「会社名」「氏名」「連絡先」「要件」といった必要項目をヒアリング。その内容はLINE WORKSのトークルームに届き(メール通知にも対応)、必要な電話だけをチームで対応すればよい。

LINE WORKSキャッチコールの概要

 その特徴は、同社のAIボイスボット「LINE WORKS AiCall」の音声認識技術を継承している点だ。同サービスは、独自技術による高い認識精度を強みとしており、コールセンターや多数拠点を展開する企業がオペレーターの業務効率化のために導入。現在、月間250万コール以上の対応実績を誇る。

ヤマト運輸やソフトバンク、Joshinなども採用するLINE WORKS AiCall

 この技術によってテキスト化されたヒアリング内容は、「誰から」「何の要件で」「いつなら連絡がつくか」が一目で分かる形で整理されて届く。そのため、通知を見た瞬間に対応の優先度を判断でき、担当者の割り振りもスムーズになるため、「取次のメモ」を作成する必要がなくなる。あらかじめ要件を把握した上で、準備してから折り返せる点もメリットだ。

 また、受付内容は管理画面にて一覧化され、対応状況を共有することも可能だ。通話を聞き直すことやメモを残すこともできる。

対応ステータスが一目でわかる受付管理画面

 キャッチコールは、すでに70社が先行販売版を活用。実際に利用した企業から「最も大きな変化」として挙がったのが、「営業電話が消えた」という声だ。「営業電話は、AIが応答すると切ってしまうケースが多い。導入した翌日から効果を実感する企業もあるほど」(小澤氏)

 その他にも「急ぎではない連絡を、都合が良い時に折り返せる」「大切な電話にはすぐに対応して機会損失がない」といった声も多かったという。

先行導入企業の声

 さらに、デジタル化を阻む「導入の手間」「サービス選定」「コスト」という3つの壁も解消する。

 導入はわずか3ステップで完了。LINE WORKSの管理者画面から購入し(LINE WORKSユーザーの場合)、「設定名」「名乗り」「ヒアリング項目」「利用メンバー」「通知」の5項目を設定。最後に、発行される050番号への代表電話からの転送設定を行うだけで、利用開始できる。同時にLINE WORKS上には、「設定名」と「利用メンバー」が反映されたトークルームが自動作成される。

 「キャッチコールはAIに電話番を任せるサービスだが、AIを意識せずに利用できる。難しい設定やチューニングは一切なく、設定項目にもAIに関するものはない」(小澤氏)

 また、AIの対応シナリオをあえて自由に設定できない点もポイントだ。エンタープライズ領域の専門ライターによって、ユーザー体験を徹底的に意識して設計されたシナリオを、ヒアリング項目のオン・オフだけで利用できる。

初期設定の画面

 また、導入の意思決定がしやすいよう、プランもシンプルに設計している。機能は変わらず、異なるのは電話番号数と年間受付件数、履歴の保存期間のみで、「月々何件電話がかかってくるか」で選ぶ形だ。

 そして、従量課金ではなく年額の定額料金(初期費用なし)であり、コストの予測がしやすく、サービスが停止するリスクも少ない。なお、電話番号や対応受付件数を追加するオプションも用意されている。

■プラン名:年契約料金(月額換算料金)/ 年間受付件数 / 電話番号数/ 履歴保存年数
ライト:年10万6800円(月8900円)/ 1800件 / 1番号 / 90日
スタンダード:年17万8800円(月1万4900円)/ 3600件 / 2番号 / 180日
アドバンスト:年47万7600円(月3万9800円)/ 1万2000件 / 3番号 / 2年
※すべて税抜

■追加オプション
電話番号追加:1番号・月額1000円
対応受付件数追加:100件・1万円

キャッチコールの価格体系

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