「mini Evo」や「X Half」に続くお楽しみカメラシリーズ最新モデルです
カメラ&写真マニア必買アイテムだっ!!=富士フイルムが本気で作ったミニカメラ「instax Pal 2」実写レビュー=2万5000円で十二分に楽しめます!!
2026年10月10日 00時01分更新
富士フイルムから手のひらサイズの超小型カメラ「instax Pal 2」が登場した。銀塩時代の110フィルムカメラ(ポケットカメラとも呼ばれていた)やスパイカメラのような横長の可愛らしいスタイルが特徴だ。
2023年に発売となったPalシリーズの第2弾だが、1000万画素センサーにモニターと光学ファインダーを搭載し、写りもよくなった。instaxという名前があるが、カメラ自身にはプリント機能はなく撮影に特化した「デジタルカメラ」で、instaxのプリンターやプリンター内蔵型カメラにデータを送ってプリントすることができる。
シンプル操作だが
カメラマニアにもウレシイ機能満載
ボディー周りはシンプルで、主な操作系は上面にまとめられている。
電源スイッチはシャッターボタン周りにあり、オンにすると「カシャ」というフォーカルプレーンシャッターのような、オフにすると「チャ」いうレンズシャッターのような音が鳴るギミックが面白い。ただ電源オンから撮影ができるようになるまでは約5秒と起動時間は長めだ。
レバーは右に回すと「mini」や「SQUARE」、「WIDE」といったチェキフィルムと同じフレームが選択できる。レバーを回したときの「ジィ」という機械的な音が銀塩フィルムを巻き上げているような感覚で、カメラマニア的にはたまらない。
また逆方向の左上に移動させると、10枚連写した画像からアニメーション動画を作成できる「instax Animation」モードに切り替わる。
なおフレームと「instax Animation」は内蔵メモリーやメディアから、そのままPCに転送した画像には効果が反映されず、専用のスマホアプリで読み込む必要がある。詳しいことは後述するアプリのところで説明しよう。
上面には液晶が搭載され、設定しているエフェクトの表示とライブビュー撮影が切り換えられる。ライブビューでは当然ウエストレベルで撮影することになるが、トイカメラらしい粗い表示にはレトロ感もあり、それでいて上から覗き込むスタイルが今となっては新鮮にも思え、これもまたカメラマニア的には楽しい。
左上面にはコマンドダイヤルとセレクトキーが一体で配置されている。撮影時にコマンドダイヤルを回すとエフェクトが切り替わり、セレクトキーを押し込むとメニュー画面の表示、左右に動かすとセルフタイマー、フラッシュ、表示モードの3つが選択できる。欲を言えばこの画面で露出補正の機能が欲しかったところだ。
背面には光学ファインダーとmicroSDのカードスロットがある。光学ファインダーは素通しでフレームの表示もない。
ストレージは内蔵メモリーで100枚の撮影可能。さらにmicroSDも使用できるが、いずれの場合も100枚撮影するとアプリへの転送が必要になる。この辺りの細かい運用方法もアプリのところで説明しよう。
珍しいのはUSB端子がスライド式のオスになっていること。これはスマホに直挿しして専用アプリに画像を転送するための仕様だが、モバイルバッテリーやPCのUSB端子に直挿しして充電や画像転送ができるのは実際に便利だ。USB Type-Cのメスオスのケーブルが付属しいるのも気が利いている。
右側面にはストラップ穴がありハンドストラップも付属しているが、ユニークなのが「角度調整アクセサリー」だ。レンズに装着しテーブルなどに置いた時にカメラを上向きにするもの。アナログ過ぎる感もあるが、個人的にはツボにはまるアイディアグッズだ。
富士フイルムらしいエフェクトが満載
スマホやチェキプリントで映えるクオリティー
カメラとしてのスペックをみていくと、撮像素子は1/3.06型で画素数は約1000万画素(3776×2832ピクセル)。レンズは換算28mm相当(EXIF上の実焦点距離は3.4mm)で絞りF2.2固定だ。
撮影時に設定できるのは露出補正やストロボのオンオフくらいで、あとはすべてカメラ任せになる。参考までにシャッタースピードは1/4~1/8000秒で、感度ISO100~1600。どちらもユーザー設定は不可でホワイトバランスの設定も無い。
ピント合わせはAFで顔認識機能も搭載している。ただピントがなかなか合わなかったり、逆にピントが合っていないのに撮れてしまうことがあった。カメラの性格上、AFではなくパンフォーカスのほうがもっと手軽に撮影を楽しめるのではと思うこともあった。
エフェクトはカメラ単体では6種類が選択でき、さらにアプリと接続すると5項目6種類の計30個から入れ替えることができる。これも詳しくは後程アプリのところで。
初期設定では「Modern」という項目が登録され、そのなかで「Pure」というのが一番自然な写りと思われる。このエフェクトで画質をチェックしてみると、シャープネスやコントラストが強めで、ドットのジャギーが目立つ初期の携帯カメラのような写りだ。
PCなどの大画面で見ると気なる過度な画質設定も、スマホ画面でみるとメリハリがあって丁度よく感じるから不思議である。今時の画質と言えるかもしれない。
フラッシュも内蔵。スローシンクロ機能は無く照射範囲も60~150cmなので、あまり近づきすぎると白とびした写真になるが、これも使い切り銀塩カメラ「写ルンです」のフラッシュ撮影みたいで味がある。
撮影画像サイズは1000万画素(3776×2832ドット)にくわえ100万画素(1280×960ドット)が選択できる。チェキフィルムへのプリントなら十分な解像度で、データ容量も小さくなるのがメリット。ただ100枚撮影でアプリ転送が必要なことや、スマホへの転送速度もそれほど差がないのが微妙なところだ。
「instax Pal」で楽しみ倍増
カメラ&写真好きの必買アイテムだ!!
「instax Pal 2」をより楽しむには、撮影した画像の転送や編集、リモート撮影も可能な専用スマホアプリ「instax Pal」との連携は必須だ。
カメラとはBluetoothで通信をするが、画像転送はUSB Type-C端子でも可能。転送にはBluetoothだと一枚約15秒かかるが、USB Type-C転送なら一枚約0.75秒と高速だ。なお転送された画像はJPEGではなくPNGで保存される。
スマホのUSBに直挿しして画像転送が可能。試しに100枚の画像を転送したところ約83秒で終了。公称値よりは少しかかったが、Bluetooth転送では10枚でも約40秒(こちらは公称値よりかなり速い)だったので、比べると断然高速だ。
前述したようにフレームと「instax Animation」で撮影した画像の効果はアプリ上で反映される。撮影時に設定したフレームサイズは後からアプリ上で変更や、フレーム無で撮影した画像にフレームを付与することもできる。
「instax Animation」もアプリからスマホにダウンロードすれば、MP4のアニメーション動画として保存される(ちなみにPCに転送するとただの連写画像になる)。さらに専用のチェキプリンターのQRコード印刷機能にも対応している。
なおカメラ単体でも専用チェキプリンターとBluetooth接続をしてプリントすることはできるが、やはりQRコード印刷や色調調整、トリミングなどの機能があるアプリ経由でプリントするのがオススメだ。
カメラ内のエフェクトの入れ替えもアプリからおこなうが、アプリのボタンをタップして2秒程度で切り替わることから、エフェクトを都度アプリから転送しているわけではなく、カメラ内に内蔵されたエフェクトを変更していると思われる。
エフェクトは撮影時の設定を後から変更することはできない。さすがに5項目30種類もあると迷いがちだが、逆に言えば豊富なエフェクトで長く楽しめるともいえる。定点で一通り撮影してみたので参考にして欲しい。
なおアプリと最初に接続した際、画像転送後はカメラ内の画像を自動で削除する設定になっている(内蔵メモリー、microSD問わず)。気が付かずにBluetoothで画像を転送してしまうと、JPEGの元画像をすべて失うという悲劇的な状況になるので注意しよう。
また100枚撮影するとアプリ転送が必要になるが、容量が残っているmicroSDなら裏技的にメディアを抜き差しすることで継続して撮影することはできる。ただアプリ転送前にメディアを抜いてしまうと、その後はアプリに転送ができなくなってしまう。
さらに小型ボディーなのでバッテリーの撮影可能枚数は約100~150枚程度。つまりアプリに転送せず撮影していると、100枚撮影時に画像転送とバッテリー残量が同時に警告され、充電をしないと撮影も転送もできない状況に陥ることもある。画像はこまめに転送しておいたほうがいいだろう。
実際に超小柄なボディーにレバーやダイヤルなどのギミックをいじりながら撮っていると、スマホカメラはもちろんデジ一眼やコンデジといった普通のカメラとも違う撮影体験が楽しめた。価格もお手頃なので、マニアのためのお楽しみカメラとしてオススメだ。
今後派生モデルとして「フジカフレックス」(2眼レフ)や「フジカシックス」(スプリングカメラ)のようなスタイルのモデルもお願いします!!!
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