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ユーザー数を問わず“月額30万円から”の追加コストで、誰でもすぐに使えるAI環境を提供

グループウェア「desknet's NEO V9.7」発売 AIアシスタント機能を大幅強化

2026年10月05日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ネオジャパンは2026年10月5日、同社グループウェアの最新版となる「desknet's NEO V9.7」をリリースした。今回のバージョンアップでは、グループウェアの画面上ですぐに使えるAIアシスタント機能(オプション)を大幅に強化した。

 このAIアシスタントは、チャット形式での質問応答のほか、画像生成/Excel分析/PowerPoint生成といったタスクを自動でこなす「エージェント」機能も備える。さらに、ChatGPT、Claude、Geminiなどの最新モデルを選んで利用できる点、利用ユーザー数を問わず月額30万円(税抜)からの追加コストでスタートできる点、グループウェア上の管理文書(RAG機能)やノーコード開発したアプリのデータベースを参照したりできる点も特徴としている。

 ネオジャパンでは、社内のあらゆるユーザーが日々利用するグループウェアにAI機能を組み込み、全員がすぐに利用できる環境を整えることで、生成AI利用の全社への利用浸透を後押ししていく方針だ。

最新版「desknet's NEO V9.7」ではAIアシスタント機能を大幅に強化した

 desknet's NEOは、多彩なアプリケーションと直感的なインタフェースを備えた国産グループウェア製品。中小企業から大企業、自治体/官公庁まで、累計540万ユーザー(2026年3月現在)の販売実績を持つ。クラウドサービス版だけでなく、オンプレミスに導入できるパッケージ版もラインアップしている。

 desknet's NEOでは、2025年9月リリースのV9.5から、東大松尾研発スタートアップのneoAIが開発する生成AI基盤「neoAI Chat for desknet's」をバックエンドに使ったAIアシスタント機能を提供してきた。セキュリティを高めるため、ユーザーの入力情報はAIモデルの学習に使われない仕組みになっているほか、自社独自のテナントやAzure環境、オンプレミス環境などに配置することもできる。

 これまでのバージョンではシンプルな質問回答機能だけだったが、今回のV9.7では、この機能を大幅に強化/拡充している。

 ユーザーは、desknet's NEOのメニューに表示されるAIアシスタントのアイコンをクリックするだけで、チャットウィンドウを開くことができる。ここから汎用的なAIの質問回答が可能だ。マルチモデル(ChatGPT、Claude、Geminiなど)に対応しており、用途に応じて選択することができる。

ChatGPT/Claude/Geminiの各最新モデルが利用できる。ハイエンドモデルだけでなく軽量モデルも選択できるので、精度とAIコストのバランスがとれる

 AIアシスタントが回答する際に、desknet's NEOの「文書管理」に保存された社内規程やマニュアルなどを参照する機能(RAG構築機能)も追加された。問い合わせ対応、新人教育、申請手続き確認など、さまざまな業務に特化したAIアシスタントが作成できるうえ、規定文書などの情報更新にも自動的に対応する。

AIアシスタントが保存された文書に基づき回答できる

 AIがタスクを自動実行する「エージェント」機能も備える。現時点では、Web検索を繰り返して市場調査や競合分析などのレポートを作成する「Deep Research」、ユーザーが入力したテキストや画像に基づいてビジュアルを作成する「画像生成」、データ集計やグラフ作成/傾向分析などを行う「Excel/CSV分析」、指示に従って添付したExcelファイルのセル内容を書き換える「Excel編集」、同様に添付PowerPointファイルの内容を編集/作成する「PowerPoint生成」の各エージェントが用意されている。

タスクを自動実行するエージェント機能も内蔵

 desknet's NEOが内蔵するノーコードアプリ作成基盤「AppSuite」上のデータベースをAIに参照させることもできるようになった。たとえば、AppSuiteで作成した案件管理アプリがあれば、AIアシスタントがそのデータを集計し、PowerPointで月次レポートを生成するような処理ができる。

AppSuiteのアプリに蓄積されたデータもAIで分析できるようになった

 なお管理者は、neoAI Chat側のダッシュボード画面で、AIアシスタントごとの利用回数、部門ごと/ユーザーごとの利用回数などを確認できる。さらに管理画面では、ユーザーが利用できるモデルを細かく設定できるようになっており、むやみに利用コストの高い(トークン消費量の多い)ハイエンドモデルが使われないように設定することもできる。

neoAI Chatの管理画面。最新版も含め主要なAIモデルが提供されており、管理者はここから利用を許可するモデルを選択できる

 ここまで説明してきたAI機能群は、desknet's NEOとは別契約のオプション(neoAI Chat for desknet's NEOとのAPI接続サービス)となる。このオプション料金は、ユーザー数を問わず1組織あたり月額30万円(税抜)であり、ここには一定量のトークン枠も含まれる。

 ネオジャパンによると、あらかじめ用意されたこのトークン枠は「おおむねユーザー50名が1カ月に消費する量」を基準としているという。組織全体でこの一定量を超えると、従量課金型でトークン使用料が加算される仕組みだ。

desknet's NEOのAIアシスタントにかかるコストの説明と、ネオジャパンによる試算

 ネオジャパンでは、desknet's NEOに組み込まれたAIアシスタントの提供を通じて、AI活用が進まない企業におけるAI活用の浸透を後押ししていく方針だという。

 企業が「ChatGPT」などの生成AIツールを全社員分契約しても、社員ごとに利用頻度が大きく異なり、「まったく使わない」社員がいる一方で、「割り当てられたトークン量では足らず、追加コストがかかる」社員も出てくることになりがちだ。これではコストの無駄が大きい。

 そこでdesknet's NEOでは、組織全員がいつでも使えるAI環境を最低限のランニングコストで提供し、組織内へのAI活用の浸透を促していく。利用状況を管理者が確認でき、入力した情報がモデル学習に利用されないことも保証されていることから、AIガバナンスも確保される。

今回のAIアシスタント提供を通じて、組織におけるAI活用の浸透を後押ししていく

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