「炭酸」と聞くと、炭酸水や清涼飲料を思い浮かべる人は多いだろう。しかし実際には、炭酸は入浴剤やボディケア、ヘアケアなど、さまざまな商品に活用されている。そんな炭酸の用途を、実際に「体験しながら知る」期間限定イベントが、東京・原宿で始まった。
花王が東急プラザ原宿「ハラカド」で9月28日から10月4日まで開催する「ぐったりしたら原宿チャージ! 炭酸ジュワカド」だ。
なぜ花王が「炭酸」をテーマにしたのか
企画の背景には、「炭酸に対する人々のイメージ」と、「実際の利用範囲」とのギャップがある。花王は長年、炭酸に関する研究開発を行い、入浴剤などさまざまな商品に技術を応用してきた。
一方、生活者にとって炭酸は依然として「飲むもの」という印象が強く、炭酸がどのように商品に利用されているのかを知る機会は多くない。そこで提示されたのが、「貼る・浸かる・知る」という3つの切り口だ。
炭酸を利用した商品を単に並べて紹介するのではなく、街歩きの途中で商品を試し、銭湯で入浴し、さらに研究開発の展示を見るという、異なる体験を一つにつなげる内容となっている。つまり、炭酸ジュワカドは、炭酸商品の販売促進だけでなく、「炭酸には飲料以外にもこんな使われ方がある」という認識を広げる場としても設計されているのだ。
「ぐったり」を楽しんだ証に変える
もう一つ注目したいのは、イベントの舞台を原宿にしたことだ。原宿は、ショッピングやカフェ巡り、イベント、推し活など、一日をかけて街を歩き回る人が多い。一方で、歩数が増えれば当然、疲れを感じる場面もある。その「ぐったり」をネガティブなものとして扱わず、「それだけ原宿を楽しんだ証」と捉えようというのがイベントの根底にある。
ハラカド屋上の「ぐったり引換所」では、当日の歩数や原宿での過ごし方についてのアンケートから「ぐったり度」をチェック。結果(レベル)に応じて、「めぐりズム 足に貼る炭酸 ジェルパック」や「バブ モンスターバブル」「メルト クリーミーメルトパウダー」など、花王の炭酸関連商品と引き換えられる。
商品を受け取るだけでなく、ベンチで足に実際に貼ってみるなど、その場で体験することも可能だ。利用者にとっては、買い物や推し活の途中で休憩するきっかけになり、普段なら手に取らない商品を試す機会にもなるというわけ。
イベントでは「知る」という体験も用意されている。小杉湯原宿のあるチカイチの展示スペースでは、花王が取り組んできた炭酸技術の研究や開発の歩みを紹介。商品そのものだけでなく、その背景にある技術に触れられる。企業の技術展示というと、専門的で難しい印象を受けることもあるが、「貼る」「浸かる」という身近な体験を入口にしているため、普段は意識しない炭酸の使われ方に気づくきっかけになりそうだ。
商品名を覚えてもらうだけではなく、「炭酸について研究している会社」という認識を生活者に持ってもらうことも、この企画の重要なポイントだと考えられる。
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