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炭酸は「飲む」だけじゃない? 原宿で体験する「貼る・浸かる・知る」――花王が仕掛ける“炭酸チャージ”の狙い

2026年09月28日 20時20分更新

文● ASCII

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館内全体で炭酸を満喫できるイベント、銭湯、炭酸水、飲食店も参加

 イベントは単に花王の商品を紹介するだけのものではない。地下の「小杉湯原宿」では期間限定の「ジュワカドの湯」を展開。炭酸をテーマにした「おふろ新聞」を読みながら、入浴を通じて炭酸について知ることができる。10月3~4日には、アサヒ飲料の「ウィルキンソン タンサン」も提供される。

 また、有料とはなるが、クラフトコーラアワーとのコラボレーションでは、炭酸水をクラフトコーラで割って楽しむ企画も用意されている。

10月3日(土)と4日(日)にはウィルキンソンのタンサン缶も配布予定。

 これ以外にも、ハラカド館内の飲食・物販店舗も対象店舗として参加することで、花王の商品を試して終わるのではなく、銭湯、飲料、飲食、ショッピングといった原宿での行動そのものに「炭酸」という共通テーマを組み込んでいる。

 ぐったり度をチェックして、花王のジュワアイテムをゲットした後に、ぐったりパス(貼る炭酸“ジェルパック”)を貼るもしくは手にして館内の対象店舗を回るとステッカーがもらえる。

 協力企業や店舗にとっても、自社の商品・サービスを単独で紹介するのとは違い、原宿を訪れる生活者との新しい接点をつくる機会になる。

協力店舗のひとつHOW’Z

コラボ炭酸ドリンクも用意されている。

レモンスカッシュなど、炭酸飲料を楽しむこともできる。

 花王担当者によると、炭酸ジュワカドは同社がこれまで培ってきた炭酸技術を、商品そのものだけでなく、生活者に体験してもらう形で伝える初めての取り組みだという。背景にあるのは、「炭酸=飲み物」というイメージの強さだ。花王では「バブ」をはじめ、炭酸を活用したさまざまな商品を展開してきたが、炭酸の技術や価値が、生活者にはまだ十分に知られていないという。

 「お客様に炭酸の価値が届いていないことに、歯がゆさを感じている」と担当者は話す。そこで今回は、商品を一方的に紹介するのではなく、「貼る・浸かる・知る」という複数の体験を通じて、炭酸の使われ方を知ってもらうことを狙った。

花王のヘルスビューティケア事業部門の葉田さんにお話を伺った。

 ターゲットは特定の年代だけに絞らず幅広く設定しているが、特に意識しているのが20~30代。担当者は、あまり若い層では「疲れ」を実感する機会が比較的少ない一方、20~30代になると、買い物や仕事、趣味などを楽しみながらも、街を歩き回った後に疲れを感じる場面が増えると説明する。今回のイベントでは、できれば約1万人に体験してもらうことを目標としている。

 その舞台として選んだのが原宿だ。原宿は買い物や推し活、カフェ、イベントなどを目的に多くの人が訪れる一方、人が多く、休憩できる場所が不足しているという課題もある。そこで「疲れ」を単なるマイナス要素として扱うのではなく、原宿を一日楽しんだ証として捉え、「ぐったりしたら、ここで一度チャージして、また街に戻ってもらう」という体験に置き換えた。

 花王にとっては、商品の認知だけでなく、炭酸技術そのものへの理解を広げることが期待される。一方、来場者にとっては、普段は「飲むもの」と考えている炭酸が、入浴剤や貼るタイプの商品などにも使われていることを知り、実際に試す機会になる。さらに、銭湯や飲食店などの協力店舗を巡ることで、イベントだけを目的にするのではなく、原宿の街を楽しみながら炭酸に触れられる仕組みを目指している。

原宿で疲れたら、炭酸を「知る」きっかけに

 「炭酸ジュワカド」の面白さは、炭酸そのものを新しく発明する企画ではなく、すでに身近にある炭酸の「知られていない使われ方」に目を向けさせている点にある。飲み物としての炭酸、入浴剤としての炭酸、貼るタイプの商品に使われる炭酸、そしてそれらを支える技術。異なる商品や企業を「炭酸」という一つのテーマでつなぐことで、普段は別々に見えているものを一つの体験として楽しめる。

 原宿で一日歩き回った後に、屋上でひと息つき、銭湯で温まり、炭酸について少し知って帰る――。今回のイベントは、そんな「街歩き+休憩+商品体験+技術理解」を組み合わせた新しい形の企業イベントともいえる。

 「ぐったりしたら原宿チャージ!」という言葉の通り、原宿を楽しみ切った後に立ち寄ってみると、普段何気なく接している「炭酸」の別の顔が見えてくるかもしれない。

「ぐったりしたら原宿チャージ!『炭酸ジュワカド』」

期間:2026年9月28日(月)~10月4日(日)
会場:東急プラザ原宿「ハラカド」

ぐったり引換所:ハラカド屋上、11:00~19:00
小杉湯原宿:7:00~23:00(木曜定休)
※館内店舗の営業時間は店舗により異なります。

※引換所でぐったりパスをもらったあと、対象店舗を回ると、オリジナルステッカーも配布

対象店舗:
原宿牡蠣屋 TokyoSeafood、FALAFEL BROTHERS HARAJUKU、ABC canteen、HOW’z、MOLESKINE、HINEMOS、因幡うどん、一風堂、MEXICAN GRILL AVOCADO、小杉湯原宿

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