Zscaler Internet AccessのIKEv2接続例 ヤマハRTX1300でZIA経由の冗長IPsec VPNを構築する方法
ヤマハルーター「RTX1300」でクラウド型セキュリティサービス「Zscaler Internet Access(ZIA)」を利用するためのIPsec接続設定例が公開された。対象はSCSK社による接続検証結果で、検証機種はRTX1300 Rev.23.00.17、接続先クラウドはZscaler Cloud「zscalerthree.net」だ。利用する構成はIKEv2を用いたIPsec VPNで、LAN側端末のインターネット通信をZIA経由にする設計となる。
この設定例の大きな特徴は、Tokyo IVをメイン、Tokyo Vをバックアップとする2系統のトンネル冗長化にある。メイン側の接続先Gatewayは165.225.110.24、バックアップ側は167.103.8.130で、いずれも対象ロケーションのVPN Host NameをDNSで名前解決して取得したグローバルIPアドレスを利用する。デフォルトルートはメイン側Tunnel 6に向け、Keepalive監視で異常を検知するとTunnel 7へ自動切替する構成だ。
IPsec VPNのパラメーターは、ZIA公式サイトの推奨値をベースにしている。IKE SAはIKEv2、事前共有鍵方式、DHグループは1024-bit MODP Group、暗号化はAES256-CBC、認証はSHA-HMAC、IKE SA有効期限は86400秒、NATトラバーサルは有効、DPDは20秒間隔で5回失敗判定となる。CHILD SAはトンネルモード、ESP、PFS無効、AES256-CBCとSHA-HMAC、IPsec SA有効期限は28800秒で、90%到達時にリキーする設定だ。
ヤマハルーター側では、LAN1に192.168.112.1/24を設定し、PPPoE回線を用いたWAN接続とNAT、DHCP、DNS、NTPの各設定を組み合わせる。IPsecのTunnel 6とTunnel 7には、それぞれZIA側で設定したUser-FQDNとPre-Shared Keyを登録し、ZIA Gateway宛て通信はpp 1へ直接ルーティングしてトンネル確立を妨げないようにする。なお、ZIAのSSLインスペクション機能を使う場合は、ZIA管理画面から配布されるルート証明書を利用端末へインストールする必要がある。接続確認は「show ipsec sa」「show status tunnel」コマンドで行い、所定の状態であればZIAとのIPsec VPNが確立していると判断する。
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