Radiant GZ3600B860をレビュー
Forza Horizon 6動作時も約34.4dBで超静か 270K Plus&RTX 5070にカスタムした静音ゲーミングPCの性能を検証
2026年08月01日 10時00分更新
サイコム
の「Radiant GZシリーズ」は、「次に新しくPCを購入するときはPCパーツ単位でこだわりたい」と思っている人にピッタリなBTOパソコンだ。BTOメニューが豊富で、CPUにビデオカード、メモリーやSSDの容量といった主要スペックの変更だけではなく、メーカーや製品のシリーズにまでこだわれる。
さすがにPCパーツ専門店ほどのラインアップではないが、人気の定番PCパーツを数多く用意。たとえば、ビデオカードは同じGPUでも数多くの製品を揃えているため、マザーボードとビデオカードのメーカーを合わせたいとか、PCパーツをなるべく白色で統一したいといったオーダーにも対応しやすいのだ。
前回紹介した「Radiant GZ3600B860」は、インテルB860チップセット搭載マザーボードを採用し、Core Ultraプロセッサーに対応したモデルとなる。試用機を見れば、そのカスタマイズの幅の広さはお判りになると思うが、標準構成と同じPCパーツはマザーボードのみだ。
| Radiant GZ3600B860 | ||
|---|---|---|
| 標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
| CPU | インテル「Core Ultra 5 225」 (10コア/10スレッド、最大4.9GHz) |
インテル「Core Ultra 7 270K Plus」(24コア/24スレッド、最大5.5GHz) |
| CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S redux」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | Noctua「NL-LC1-24」 (簡易水冷、240mmラジエーター) |
| マザー ボード |
ASRock「B860 Pro RS WiFi」(インテルB860、ATX) | |
| メモリー | 16GB(16GB×1)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
32GB(16GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
| ストレージ | Crucial「E100 CT480E100SSD8」(480GB M.2 SSD、PCIe 4.0) | Crucial「P310 CT1000P310SSD」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
| 光学 ドライブ |
DVDスーパーマルチ | なし |
| ビデオ カード |
Intel Graphics(CPU内蔵GPU) | サイコム「Silent Master Graphics RTX5070 12GB」 (GeForce RTX 5070、12GB GDDR7) |
| 電源 ユニット |
Antec「CSK650」 (650W、80 PLUS BRONZE) |
ASRock「Steel Legend SL-750G」(750W、80 PLUS GOLD、Cybenetics PLATINUM、LAMBDA A+) |
| PCケース | Fractal Design「CORE 2550S Black[サイコムオリジナル仕様]」(ATX、ミドルタワー) | be quiet!「Pure Base 501」 (ATX、ミドルタワー) |
| 通信機能 | 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 6E(無線LAN)、Bluetooth 5.3 | |
| サイズ | 195(W)×450(D)×442(H)mm | 231(W)×450(D)×463(H)mm |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」 | |
| 直販価格(キャンペーン適用前) | 19万8240円 | 47万40円 |
| 直販価格 (キャンペーン適用後) |
18万2320円 | 44万2120円 |
| 36回払いの 月々価格 (キャンペーン適用後) |
約5065円 | 約1万2282円 |
試用機のカスタマイズの方向性は、安定性と静音性を重視したアッパーミドルのゲーミングPC。ということで、このPCの性能について、定番ベンチマークソフトを使ってチェックしていこう。
まずはCPUの性能と高負荷時の挙動をチェック
CPU性能の確認は、定番ベンチマークソフトの「CINEBENCH 2026」を使用。このソフトは、CGレンダリングを繰り返し実行し、その処理速度からCPU性能を測ってくれるというもの。結果は「pts」という独自単位で表示され、この数値が高ければ高いほど高性能となる。
なお、繰り返す時間は標準の10分以上とし、全コア/スレッドを使用するMultiple Threadsと、1つだけ使用するSingle Threadの2つのテストを行なった。
試用機のCPUはCore Ultra 7 270K Plus。Multiple Threadsのスコアーは9000ptsを超えており、なかなかの高性能ぶりだ。ただし、同じCPUを搭載した別のPCでは1万ptsを超えることもある。その原因はメモリー速度の違いによるものと考えられる。
1万ptsを超えるPCではDDR5-7200だったが、Radiant GZ3600B860で選べるメモリーはDDR5-5600だけ。そのため、ここがボトルネックとなってしまったようだ。昨今のメモリー価格上昇や入手難といった事情もあり、高速なメモリーは手に入りづらい状況が続いている。さまざまな事情を考慮すると、DDR5-5600が妥当なのだろう。
性能よりも気になった点は、高負荷時でも動作音がかなり小さかったことだ。PCの正面約30cmの距離に騒音計を置いて騒音値を測ってみたところ、電源オフ時の暗騒音は約31.4dB。電源投入後のアイドル時は約32dBと、動作しているか疑うレベルの静かさだった。
CINEBENCH 2026のMultiple Threadsテストを実行すると動作音は大きくなるものの、それでも最大で約39.6dBまでしか上昇していなかった。音の印象としては、「ファンの回転音が少し聞こえるかな」という程度。静音PC寄りの構成になっているとはいえ、ここまで動作音が小さいとは思っておらず、いい意味で驚かされた。
「動作音が静か」となると、高負荷時のCPU温度が気になるところ。モニタリングツール「HWiNFO64 Pro」を用い、CINEBENCH 2026のMultiple Threadsテストを実行し、最もCPU温度が高くなる終了直前の状態を計測してみた。
250Wの最大ターボパワー(PL2)で動作する最初のうちは、CPU温度が100度に達し、サーマルスロットリングが作動してしまっている。しかし、しばらくするとプロセッサーのベースパワー(PL1)となる159Wまで落ちるため、その後は温度が降下。70度台前半~半ばで安定していることが確認できた。
ちなみに、CPUの仕様上のPL1は125Wだ。冷却性能が高い水冷クーラーを採用していることから、PL1は少し高めの設定になっているようだ。CPUをフルパワーで動作するソフトは案外少ない(イマドキは動画エンコードもGPUで支援する方法が一般的だ)。ゲームなどの一般的な用途ならサーマルスロットリングがかかることはないだろう。
もう1つ、CPU性能を見るベンチマークとして、「Blender Benchmark」も試してみた。こちらもCGレンダリング性能からCPU性能をチェックするものだ。
同じCPUを搭載する別のPCの結果と比べても、結果はほぼ同じ。CPUの性能はしっかり出せているようだ。
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