日本キヤリア株式会社
~高温冷水域での省エネ性能向上と停電時高速復帰により、次世代データセンターの安定運用に貢献~
日本キヤリア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:丸山峰生)は、モジュール型空冷チラー「ユニバーサルスマートX (USX)EDGE(R)」シリーズにおいて、「データセンター仕様」の販売を開始いたしました。高温冷水域での省エネ性能を従来からさらに向上させ、また停電からの容量100%回復時間の短縮など、データセンター特有の運用ニーズにお応えする待望のシリーズが加わります。
当社は、気候変動やエネルギーといった問題に対するインテリジェントなソリューション提供で世界をリードするCarrier Global Corporation (NYSE:CARR)の日本法人です。
日本国内では、エネルギーコストが上昇する一方で、企業のIT投資、メガクラウドサービス利用量の増加や生成AIの普及が進んでおり、データセンターやその周辺を支えるインフラの重要性は一層高まっています。加えて、国際的なデータ流通における重要なハブとしても日本への期待が高まるとともに、機密情報や個人情報の適切な管理の観点からも、データセンターを国内に誘致する流れが加速しています。
こうした背景のもと、日本キヤリアは、高い冗長性と柔軟性により、これまでデータセンター向けにも国内で広く採用されているモジュール型チラーUSXを、さらにデータセンター用途に最適化した新仕様として開発、上市しました。USXは、2006年の発売以来、全密閉型ロータリーコンプレッサを採用したモジュール型空冷チラーとして進化を重ね、現在までにデータセンターを含む幅広い用途において、累計70,000台を超える導入実績を有しています。
データセンターにおいては、サーバー冷却に20℃以上の高温冷水が用いられるケースが増えており、従来の低温冷水域を主対象として設計されたチラーでは、十分な省エネルギー性能を発揮しにくいという課題がありました。さらに、停電等による停止後においても冷水供給の継続が求められるため、再起動から100%容量運転への復帰時間の短縮が、設備設計および運用上の重要な要素となります。今回開発したUSXデータセンター仕様では、これらの課題に対応し、高温冷水域での効率向上と停止後の高速復帰を実現するとともに、高調波抑制機能を標準搭載することで、設備全体の効率化にも寄与します。
日本キヤリア代表取締役社長 丸山峰生は以下のようにコメントしています。
「本製品は、データセンターに求められる運用条件を踏まえ、高温冷水域での効率向上と復帰性能の改善、さらに電源品質への配慮を一体として追求したものです。キヤリア社がグローバルで展開するデータセンター向けの大型チラーと併せて、ハイパースケールやコロケーション、エンタープライズ型から近年増加しているコンテナ型まで、多種多様なデータセンターにおいてさらなる安定的運用と省エネルギー性を提供することが可能となりました。日本キヤリアは、本製品を通じて、規模や用途の異なるデータセンターにおいて、信頼性と省エネ、効率性の両立を支えてまいります。」

■ 製品の主な特長
➤ 高温冷水域での優れた省エネルギー性能
データセンターで一般的な高温冷水条件においても高い効率を維持できるよう、ロータリーコンプレッサの特性を活かし、低圧領域での運転範囲を拡張しました。これにより、冷水出口温度30℃条件におけるCOPは従来機比で192%と大幅に向上し、高温冷水域ほど高い省エネ効果を発揮します。今後進展が見込まれる液冷システムへの対応においても、その効果が期待されます。
➤ 停止後の高速復帰による運用安定性の向上
停電などによる停止後、再起動から100%容量運転への復帰時間を大幅に短縮しました。60HP仕様で117秒、70HP仕様で150秒を実現し、従来のデータセンターモデル(245秒)および標準モデル(460秒)と比較して大きく改善しています。制御ロジックの再設計により、起動前処理や圧縮機の増段制御を最適化しました。これにより、ストレージタンク容量の抑制が可能となり、設置スペースや建設コストの削減にも寄与します。
➤ PWMコンバータ標準搭載による高調波抑制
高調波対策としてPWMコンバータを標準搭載し、電流歪率(THDi)を5%未満に抑制しました。これにより、自家発電機容量の低減や受電設備の小型化が可能となるほか、機器の誤作動や発熱、電力品質の低下などのリスク低減にも貢献します。
日本キヤリアについて
日本キヤリアは、エネルギー効率に優れた製品を統合したサステナブルなソリューションを家庭用、店舗・ビル用、工場用途としてお客様に提供しています。日本キヤリアは、快適で安全、持続可能な暮らしのためのイノベーションに尽力し、気候変動やエネルギーといった問題に対応するインテリジェントなソリューション提供で世界をリードするCarrier Global Corporation (NYSE: CARR)の日本法人です。





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