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イヤ過ぎてフリーランスも視野に ―― レバテックによる「キャリア意識の実態調査」より

スキル磨きと管理の両立はやっぱりムリ IT人材の約6割が「管理職になりたくない」

2026年03月13日 13時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 今も昔も敬遠されやすい「管理職」。IT人材においては、負担や責任の重さに加えて“技術を極めたい”志向が強いことも、管理職離れを後押ししているようだ。

 レバテックは、2026年3月10日、IT人材を採用する企業担当者1000名とIT人材3000名を対象とした「レバテックIT人材白書2026」を公開した。

 調査の中で、IT人材の“なりたい将来像”として、半数以上(51.5%)が「技術志向(技術的な専門性を磨いていきたい)」を選択した。「上流・マネジメント志向(上流工程やプロジェクトマネジメントのスキルや経験を積みたい)」が32.7%で続き、「キャリア志向(組織の中で管理職として責任範囲を広げていきたい)」は15.9%にとどまっている。

 そして、技術志向と回答した理由は、「自身の技術・スキルを極めたいから(43.6%)」が最も多く、自らの専門性を磨くことに重きを置く人が多いことが判明している。

最終的なキャリア希望

 さらに、約6割(57%)のIT人材が「管理職になりたくない」と回答している(非管理職を対象)。年代別に見ると、20代では約4割が管理職を希望せず、50代ではその割合が7割を超え、年代が上がるにつれて管理職志向が低下する傾向がみられている。

 なぜ、管理職になりたくないのか。その理由は、「責任やストレスが増えそうだから(44.7%)」「適性がないと感じるから(15.4%)」「技術者としての専門性を磨きたいから(12.8%)」が上位となった。管理職という役割への負荷を避けたい意識と、専門性を追求したいという志向が背景にあることがうかがえる。

管理職になりたいか

管理職になりたいか(年齢別)

 また、“管理職を避けたい”ために、フリーランスという働き方を視野に入れるIT人材も一定数いるようだ。約3割(32.5%)のIT人材がフリーランスに関心を示す中で、その中の約2割(19.8%)が「管理職になりたくないから」と回答している。

 レバテックの執行役社長である泉澤匡寛氏は、「IT人材の確保・定着のためには、画一的な『昇進=管理職』というキャリアパスだけではなく、高度な技術力を持つ専門家を評価し、技術の追求を可能にする『エキスパートコース』などの複線型のキャリアパスを整備することが急務」とコメントしている。

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