99.9%のラジオ局に納入した業務用機器の技術を現代に
デノンはそのルーツに、戦前から放送局向けに機材を納入していた「電音」を持っている。NHKからの要請なども受けつつ、ラジオ局などに納入するカートリッジやターンテーブルを開発。圧倒的なシェアを誇った。
1970年代に民生機の市場に参入した際もそのノウハウは生かされ、福島県の白河工場には過去の膨大な設計図が保管されている。DP-500BTは、DP-3000NE同様にこうした資産を活かし、現役を引退したOB設計者にもアドバイスをもらいながら設計されたものだ。
構造面では、負荷に対する安定性を重視。信頼性が高く壊れず、正確にムラなく回るなど、精度が高くかつ安定して動作する回転部を持つことが大切だ。
そのために、DP-3000NE同様、異素材を組み合わせ、共振を抑えるリジット構造のシャーシを採用。センサーで計測してDCサーボモーターの回転速度を補正することで精度を高める仕組みも備えている。工作精度の高いスピンドルによる回転ムラ(ワウフラッター)の少なさも特徴だ(0.1%以下)。
トーンアームはS字型ショートアーム(有効長220mm、オーバーハング16mm)のスタティックバランス型で、針圧は0〜4.0g、重さ5.0〜13.0gのカートリッジに対応する。針圧は目盛りとの誤差が0.1gと高精度だ。
線速度が遅く歪みやすい内周部でのエラーを0に近づけ、線速度の速い外周部ではエラーをある程度許容するというデノン独自の考え方で、アームの有効長、オフセット角、オーバーハングの値を決め、トラッキングエラーの低減を図っている。S字型のアームはカートリッジ交換がしやすいというメリットも持つ。
















